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ローマ市長の危機 [イタリア]

 今週、シリーズで紹介したケラ地方は、全体が「ケラ自然公園」になっています。

 

 Google マップで確認すると・・・あれれ、“クイラ自然公園” と表示されています。

 

 Wikipediaを見てもQueyrasは「ケラ」と発音すると書かれてあるし、ビデオでも「ケラ」と言っていたしなあと思い、訂正申請をしたところ、訂正が認められました。

 

 実行されるまでに24時間かかるということなので、訂正されるまで大人しく待つことにします。

 

 ついでに付け加えると、こういう活動をするとポイントがもらえるらしい。ポイントがどんな風に役立つのかはよくわかりませんが・・・。

 

 さて、先日、ローマ法王が欧米のポピュリズムに警鐘を鳴らしたとか。

 

 そのバチカンのあるローマでは、ゴタゴタ続きで新市長の能力を疑問視する声が日に日に増しているそうです。

 

Rome_Rome01.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月31日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Italie : la déconfiture de Virginia Raggi

 

 昨年6月、史上初の女性市長が誕生したイタリアの首都ローマ。

 

 サングラスをかけ、ボディーガードに守られて階段をそろそろと上がって行くこの女性がその人、ビルジニア・ラッジ市長です。

 

 昨年の勝利の瞬間はこんな具合でした。

 

 「我々は政治の透明性を高め、不正をなくすことを約束します。20年も続いた腐敗政治にピリオドを打ち、新しい時代のページをめくりましょう!」

 

 しかし、就任以来、数々の失策を積み重ねていると言います。

 

 まずは市長の官房長が法外な給料をもらっていたとして非難され辞任。

 

 ちなみに年収は20万ユーロ(約2,400万円)だったとか。

 

 さらに、ある局長が “利益相反行為” でクビ。

 

 またもう一人の局長は汚職で、これまたクビ。しかもこの方、現在、服役中。

 

 その流れで、市長自身も裁判所の聴取を受けています。

 

 この事態をローマ市民はどう見ているのでしょう?

 

 「もう就任から7ヶ月になるのに、市民のために何もしてくれてませんよ」と男性。

 

 「もう最悪です。ローマ市民はうんざりなんですよ。それに心配もしてます」と女性。

 

 ラッジ市長の所属政党である五つ星運動の生みの親であるベッペ・グリッロも、これだけ失策が続くとどうしようも無いと、弁護を諦めたとか。

 

 こうなるとちょっと市長がかわいそうになってきます。

 

 しかし、やっぱり能力的に無理だったんでしょう。どう考えても政治に精通してない素人。荷が重かったのかもしれません。

 

 

<お知らせ>

 

こちら肉球クラブ」さんのクラウドファンディング

目標額+αで無事に終了しました。

またの機会もよろしくお願いします。 

 

CloudF_cats.jpg

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、18歳になった。するとママが言った。『ふ〜ん、逮捕されて監獄に入れられる歳になったってことね』」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

huck

私も、旅先での、読み方の分からない地名が多いので、google map で確認するようにしています。間違いと思われるものが、結構あります。マイナーなところが多いので、地名が出ていればまだしもなのですが・・・しかも、日本語と同様地名は特殊な読み方のところがあるようです。また、アルファベットを子音のない日本の文字に移し替える難しさもありますね。
一番困ったのはアルルです。前のルと後ろのルの音が違うせいか、なかなかいっぺんでは通じませんでした。
訂正申請ができるとは知りませんでした。
by huck (2017-02-04 10:46) 

opas10

ポピュリズム政党の、その場限りの人気で当選しちゃった人にありがちなことですね~。これでイタリアの妙な政党も少しは人気が落ちればよいのですが・・・。
by opas10 (2017-02-05 22:00) 

carotte

huckさん
確かにArlesは最初の「ル」と後の「ル」は違うものなのですが、カタカナでは表現できないですね。でも、日本人にとってArlesではどうも馴染まない。だから仕方なく「アルル」とやるわけです。因みに翻訳会社からの翻訳を請け負うと地名は全てカタカナにしろと言われます。
google mapは最初に誰がカタカナ表記したのか分かりませんが、明らかにおかしなものがかなりありますね。そもそも地名は特殊な読み方をするケースがあるし、それをカタカナにするというのがまた難しい。間違いが起きるのも無理ないかもしれません。それでできるだけ正確になるよう投稿を募集しているようです。それに写真も投稿できますよ。huckさんの旅される場所は観光客があまり行かないようなところが多いので、google mapに残しておけば貴重な資料になるかもしれません。googleのアカウントを取得すればそのような活動ができるようです。

by carotte (2017-02-08 16:42) 

carotte

opas10さん
これは典型的はポピュリズムの例になりそうな感じですよね。政治屋みたいなのも問題ですが、ど素人じゃあどうにもならないです。
by carotte (2017-02-08 16:45) 

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