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今年40周年 [パリ]

 今年行われるフランス大統領選。右派の候補者として立候補決まっていたフランソワ・フィヨンは、奥さんの議会がらみの架空雇用事件でかなり分が悪くなってしまいました。

 

 ある調査によると、“この際、フィヨンは大統領選から降りるべき” と答えた人が60%を超えました。

 

 フランスの場合、直接選挙なのでこのまま立候補しても勝てるかどうか・・・。

 

 

 それはさて置き、日曜日はいつもなら週末旅なのですが、TF1がその部分だけを切り出したビデオを公開していないので紹介することができません(涙)。

 

 TF1のウェイブサイトのオペレーターさん、ちゃんとやってください!まったくもう〜。

 

 そんなわけで、今回の週末旅はお休みです。来週に期待しましょう。

 

 さて、エッフェル塔やルーブル美術館のガラスのピラミッドなどとともにパリのシンボルの一つになっているポンピドゥーセンター。

 

 今年、オープンから40周年を迎えます。

 

Paris_Paris.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年1月31日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Centre Pompidou : le musée qui a failli ne jamais voir le jour

 

 まだ工事中?とも思えるこの建物。これが完成形です。

 

 パリを代表する建築物であり、そこには世界中の貴重な近代アート作品が収蔵・展示されています。

 

 ファサードに大胆に取り付けられたエレベーター。

 

 「私はこの建物はあまり好きじゃないですね。青や赤のパイプが電気やガスを通すパイプみたいで・・・」と女性。

 

 「ずっと変わらず近代的で、いいと思いますよ」と別の女性。

 

 意見は分かれます。

 

 40年前のここは、こんな感じでした。大きな駐車場だったんですね。

 

 ここに革新的で近代的なアート作品を集めた美術館を作ることにしたのが元フランス大統領のジョルジュ・ポンピドゥーでした。

 

 反エリート主義の、社会的階級に関係なく誰もが入れる美術館を作ろうとしたのです。

 

 そして1971年、設計の担当者が決まりました。イタリア人建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)でした。

 

 「要求されたこと自体が革新的でした。そして、それに答えた私の案はそれ以上に革新的でした。当時、皆、若かったですからね。恐れを知らなかったんですよ」

 

 こうして姿を現したのが、これ。

 

 広さは10万㎡。8つのフロアーと広場、そして、多数のパイプにエスカレーター。

 

 これまでの美術館とは似ても似つかぬ、まるで近未来の工場のよう・・・。

 

 白黒映像で当時の建築家が登場しましたが、確かにお若い!冒険したんでしょうね。

 

 その結果、多くの専門家や市民から不評を買います。

 

 「今世紀最大の失策だ!」

 

 「監獄じゃないのかい」

 

 「なんだか私には複雑すぎますね」

 

 1974年、完成を見ずしてポンピドゥーが亡くなります。センターの未来危うし。

 

 そこに登場したのがジャック・シラクでした。

 

 おかげで、40年後、大成功を収めるポンピドゥーセンターの姿を見ることができるのです。

 

 このアートセンターの中にある国立近代美術館を訪れる人の数は毎年300万人以上になるそうです。

 

 ここは面白い作品がたくさんあって楽しめます。おすすめの観光スポットです。

 

 ジャック・シラクさんのおかげで命拾いしたとは知りませんでした。 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、やっと旦那様が望むように、南向きの近代的なアパートや、給料も悪くない静かに仕事ができる地位も手に入れ、二人一緒に休暇が取れるようになった。唯一の問題は、その旦那様が去って行ってしまったこと」

 

 

VDM (Vie de merde)より




nice!(57)  コメント(4) 
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コメント 4

opas10

あのシラク氏がポンピドゥーセンターの救世主だったとは!彼を見る目がちょっと変わりました(笑)。
by opas10 (2017-02-05 22:04) 

cyoko1112

こんばんは。
コメントありがとうございました。
「フランス人のつぶやき」、ブラックユーモアかな?
by cyoko1112 (2017-02-05 22:43) 

carotte

opas10さん
あの(いい加減な)シラクが救世主だったらしいです。今はだいぶご高齢になってアルツハイマーという話もあります。体調もすぐれず入退院を繰り返しているらしいです。寂しいことですが、もう元気な姿は見られないかもしれません。
by carotte (2017-02-08 16:50) 

carotte

cyoko1112さん
こんにちは!
こちらこそコメントありがとうございます。
つぶやき、この手のブラックなものが多いんですよ。できるだけ”薄まった”ものを取り上げています。
by carotte (2017-02-08 16:51) 

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