世界のタクシー運転手2 [イギリス]
シリーズの二回目は、プロフェッショナルな仕事で知られるロンドンタクシーです。
今回はどんな運転手が登場するんでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月17日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
ニューヨークがイエローキャブなら、こちらはブラックキャブ。
最近はラッピング広告を施すカラフルなタクシーもあるようですが、これが伝統的なロンドンタクシー。
バッキンガム宮殿、ウェストミンスター寺院の時計塔ビッグベン、ブリックレーン通り、そしてタワー・ブリッジと、ブラックキャブが走り抜けていきます。
終戦直後から今に至るまでロンドンのタクシーといえばこのブラックキャブです。
先ほどからタクシーを運転しているのが、唯一公認されたフランス人運転手ダヴィドさんです。
11年前からロンドンで暮らしています。大好きな街を気ままに移動しながら仕事ができるというのでこの職業を選びました。
ダヴィドさんの仕事は観光客を乗せてロンドンの街を案内すること。
今日もツーリストを乗せて走ります。
「ブラックキャブはロンドンのエンブレムみたいなものですからねえ。これに乗って観光ができるなんて幸せよ」とフランス人観光客。
今日はフランス人ですが、いつもは様々な国の人たちを乗せて走るそうです。
900万人が暮らす大都市ロンドン。その隅々まで把握しているというタクシーの運転手。
ダヴィドさんもそれを証明してくれました。Uターンして細い路地に入っていきます。
「渋滞を避けてこの近道を行きます」とダヴィドさん。
ひと仕事終えたらちょっと休憩。
「ここはロンドンタクシーの運転手が利用するお店です。外で飲食する分には一般の人たちも利用できます。飲み物やサンドイッチなどを破格の値段で購入できます」
コーヒーや紅茶が一杯で1ポンド(約140円)。
ロンドンタクシーの運転手のうち6人が英国のお宝として登録されているそうです。そして、政治に関する番組に出演したりするそうです。
実際、ロンドン市長選挙の際には、現在の市長サディク・カーン氏を乗せてBBCの番組に出演したそうです。
さて、こちらのバイクに乗った方、どうも道をチェックしているようです。
というのも、ロンドンタクシーの運転手になるための試験を準備しているからです。
この試験、世界で最も厳しい試験として有名です。
そのため、6,000ユーロを払って一から学ばなくてはなりません。3〜5年、大学に通うのと同じくらいの時間もかかります。
こちらの男性、試験に受かってやっと運転ができると喜んでいます。
それにしても一体どんな風に勉強しているのか?ちょっと中を見せてもらいましょう。
生徒の皆さん、真剣な面持ちでロンドンの地図を見ています。何しろ、全ての道を、全ての行き方を把握しなければなりません。
「学ぶべきことが山のようにあります。通りは全部で25,000本もありますし、どこをどう通って目的にまで行くかきちんとわかっていなくてはなりません」と指導員。
A地点からB地点へ行くまでの道のりを瞬時に空で言えるようでないとロンドンのタクシー運転手にはなれないようです。
あのダヴィドさんもこの厳しい試験を乗り越えてきたんですね。
最後はこうして洗車。ロンドンの街を走るタクシーはいつもピカピカでなくてはいけません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の父は20年前からタクシーの運転手だ。そして僕は六ヶ月前からウーバーの運転手をしている。未だにそのことを父には言えないでいる・・・」
VDM (Vie de merde)より
ロンドンタクシーといえば、けいおん部の面々もお世話になりました(笑)。あの時のタクシードライバーも、このような厳しい試験を通ってきたんですね~。
by opas10 (2017-02-12 12:38)
opas10さん
はい、そうでした。ロンドンタクシーは優秀だったのですが、乗り込む人たちがあんなですからねえ〜。おかげで面白い展開にはなったのですが・・・^^;
by carotte (2017-02-18 17:16)