世界のタクシー運転手3 [その他の国]
今日、ふと思ったのですが、「トイレ」という言葉がすっかり日本語に定着してしまいました。
「便所」じゃあちょっと即物すぎて使えないですね。その代わり「お手洗い」という立派な日本語がありました。
そう言えば、フランスで知り合いの男性がカフェに入ってお手洗いに行く時、お店の人に「手を洗いたんだけど」と聞いていました。
するとお店の人がトイレのある方を指差す。ということは、あそこは「お手洗い」ということになりそうな・・・。日仏共通でした。
さて、世界のタクシー運転手シリーズの三回目は、タイのバンコクを走るタクシーです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月18日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
タイの首都バンコク。人口1,000万人の大都市です。そして世界でも有数の交通渋滞の街でもあります。
そんな道路をスイスイ走っていくのが三輪タクシー。タイではトゥクトゥクと呼ばれています。
「こんにちは。バンコクでトゥクトゥクを運転しているアムレと申します」
アムレさんは46歳。トゥクトゥクを運転して20年になります。仕事を始めるのは夕方になってから。
「これに乗ってあちこち行きますよ。それにここで寝る時もあります(笑)」
最初のお客さんがやってきました。10分ほどで目的地に到着。料金は100バーツ(約320円)。
「息子と一緒の時はトゥクトゥクに乗るんですよ。どこにでも好きなところに行けますから」とお客。
いい時は一ヶ月15,000バーツ(約48,000円)ほど稼ぐことができます。
しかし、ボ〜ッと待っているだけではお客はやってきません。
トゥクトゥクも四輪のタクシーも増え続けていて競争が激化しているそうです。
「普通のタクシーよりこっちのほうがいいねえ。身軽に動けるから」とアムレさん。
中国人街でお客を見つけました。フランス人のカップルです。
「夕食を食べたいんだけど、どこかいいとこ知らない?知ってたらそこまで連れってよ」とお客。
三輪タクシーの運転手は街をよく知る観光ガイドになったりもします。
「ここのトゥクトゥクは他のとは全然違いますよ。バンコクに来たらまずこれに乗ることね」とフランス人女性。
ひと仕事終えたアムレさん、コカコーラで一息入れます。タクシーの仕事は朝の4時まで続きます。
「その時の気分にもよりますが徹夜で働くこともあります。バカンスなんてありませんよ。働きづめです」
アムレさんの奥さんと二人の子供達は地方で暮らしています。2か月に1回、数日だけ帰るそうです。
一方、こちらは4輪の普通のタクシーを運転するフロイさん。女性ドライバーです。
「朝は花を買って、このお釈迦様に供えるんです。そしてたくさんのお客さんを乗せられるように、チップをたくさんもらえるようにとお願いするんです」
トゥクトゥクを除くタクシーの数は10万台余り。色も様々。ちなみに黄色は個人タクシー。
「このタクシーに乗る方が確実ですし、皆、エアコンの効いたタクシーに乗りたがるんですよ。それに料金の心配がありません」とフロイさん。
料金はトゥクトゥクのように交渉する必要はありません。メーターで自動的に決まります。
フロイさんがこの仕事を選んだ理由は自由であること。
「女性客は私によく話しかけてきますよ。旦那さんが浮気したとか」
なんだか人生相談みたいですね。
さて、バンコクには水上タクシーもあります。ただ、お値段は少々高め。
ビアニさんは観光客を乗せたボートを18年間走らせてきました。
「陸上は滅多に走りません。海の方がずっと楽ですから」
バンコクのタクシーは多彩でした。
続く・・・
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、タイでスクーターをレンタルした。駐車場にものすごい数のスクーターが止まっているのを眺めていると、どこからか突然、サルが飛びかかってきたので驚いてハンドルから手を離してしまった・・・。スクーターのドミノ倒しって初めて見た」
VDM (Vie de merde)より
20年以上前に、仕事でバンコクに通い詰めたことがあり、その時はローカルスタッフから、日本人がトゥクトゥクに乗るとボラれるから止めておけ、って忠告されました。今は少しは改善したんでしょうね。
by opas10 (2017-02-12 12:51)
opas10さん
やっぱりボラれるんですね。交渉で決まるって言ってるんで、そういうのに慣れないとリーズナブルな金額で折り合うのはなかなか難しいですね。20年前と違うのは普通のタクシーが登場してきたことなんじゃないでしょうか?トゥクトゥクは今も変わらずかも。
by carotte (2017-02-18 17:22)