お城の暖炉 [トピックニュース]
夕方、ジムで知り合いに会うと必ず出る一言が「寒いねえ〜」。なんかもう挨拶代わりになってしまってます。
冬だから寒いのも致し方なし。体が冷えないように対策を取るしかありません。
そういえば、“雪の降る夜は楽しいペチカ ペチカ燃えろよ お話ししましょ” なんて歌がありましたっけ。
ペチカってロシア語で暖炉のことですよね。
暖炉のそばでミルクティーでも飲みながら読書なんていいですねえ〜。
そんなわけで本日は、その暖炉のお話です。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年2月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
冬のシュノンソー城。シーズンオフですが見学者はいます。
その見学者のために暖炉に火を点け、部屋の中を暖めておかなくてはなりません。
お城の案内係のアメリーさん、ベランダに置かれている暖炉用の薪を選びにやってきました。
「今はカシやシデの薪を暖炉で使っています」
シュノンソーには20台ほどの暖炉がありますが、実際に稼働しているのは二つだけ。
この二つだけでも一週間に3㎥の薪が必要になります。
こうして見ると、アメリーさん、かなり大きな薪を持ってきました。
こちらは “5人の女王の寝室(La chambre des cinqu Reines)”。こうして暖炉に火があると周りが暖かくなります。
しかし、暖かくなるのは暖炉から2メートル以内だけ。全体では12℃以上になることはないそうです。
「寒さで震えていた王妃カトリーヌ・ドゥ・メディシスがこの城にやってきて、暖炉を見つけた時はとても喜んだそうです」
こちらは入り口近くにある守りの間。火のあるもう一つの暖炉はここでした。見学者も思わず手をかざします。
「昔の暖房はこの暖炉しかありませんからね。暖炉の特徴は朝起きた時も火が残っていて暖かいことです」と女性。
一方、こちらはヴィルサヴァン城(Château de Villesavin)。
個人の所有で、冬の間は休館です。
そんなある日、オーナー家族がこちらのお部屋でこんな風に暖炉を楽しんでいました。
セントラルヒーティングなどなかった時代の暖炉は、部屋を暖めると同時に調理場にもなっていました。
アルミホイルで包んだジャガイモを残り火の混じった灰の中で焼きます。
焚き火で焼き芋を作るのと似てます。きっと美味しいですよ。
次は、やっぱりこれ。暖炉といえば串刺しにしたお肉を焼かなくては!
何かこれには仕掛けがあるようです。
てっぺんの羽を回すと歯車が動き出します。
すると巻きつけられたロープが石の重りで徐々に解け、それに合わせて串が一定の速度でゆっくりと回り、鶏にまんべんなく火が当たるというわけです。
17世紀に作られた機器だそうです。
こうして1時間ほどかけてローストしたチキンがこれ。美味しそうですね。
昔のお城では毎日こうして料理していたのかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、33センチの薪、干からびたソーセージ、そして死んだ鳥。8歳になる娘の部屋を掃除してたらおもちゃ箱の中からこの3つを見つけたのだ。一体、共通点はなんだ?!」
VDM (Vie de merde)より
暖炉でじっくり焼き上げたローストチキン、きっと肉汁タップリで絶対に美味しいでしょうね~!
by opas10 (2017-02-12 13:11)
opas10さん
見るからに美味しそうでした!こういうのは暖炉ならではの料理ですから、どこででも食べられるというものじゃないですねえ。
by carotte (2017-02-18 17:45)