エッフェル塔を守る [パリ]
先週末は近くの公園の梅園で梅まつりが始まりました。
買い物で近くを通ってみると、やはりたくさんのカップルや家族連れで賑わっているようでした。
しかも、なにやら音楽のようなものまで流れていたような・・・。
つくづく “まつり” とはこのことかと思ってしまいます。
しかし、桜と違って梅は静かに見るのがいいように思うのですがねえ。
それはさて置き、厳戒態勢の続くパリ。あのエッフェル塔が今年の秋には防弾ガラスで囲われてしまうかもしれません。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年2月9日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Un mur de verre pare-balles pour protéger la tour Eiffel
“鉄の貴婦人”とも呼ばれるエッフェル塔。
作られた当時はめっぽう評判の悪かった建物ですが、今となってはパリにはなくてはならない大切な存在になってしまいました。
そして、毎年700万人が訪れるという有数の観光スポットでもありまです。
その分、テロの標的にもなりやすいため、万全のセキュリティ対策がとられています。
このように周りは金属のフェンスで囲まれ、決められた入り口からしか入れないようになっています。
昔と違って、どことなく工事現場のような雰囲気がしないでもない。
そこで、前代未聞の新しい案が浮上しました。
それは、エッフェル塔の周りを2.5メートルの防弾ガラスで囲うというもの。
一般の方々はこの案についてどう思っているのでしょう?
「そんなことしてもテロを止められませんよ。やろうと思えば遠くからだってできるんですから」と男性。
「下から見る風景が台無しですよ。そんなの全然良くないです」と女性。
景観を壊すことなく、さらなるセキュリティ強化を図る方法がこの防弾ガラスだったのですが・・・。
「見学の方々をスムーズに入場させなくてはなりませんが、手荷物の検査をしないわけにはいきません。それと同時に大切な文化財を外からの攻撃から守る必要があるんです」と市の担当者。
しかし、この案を懸念する人たちもいます。
「セキュリティは大切ですよ。そうすることで安心できますから。しかし、見学する人たちの目に邪魔になるようではダメです」と男性。
実際に防弾ガラスで囲んだ場合、警察からの要請に応えて、見学者は左右にある庭から入場させることになるようです。
それにしても2.5メートルの防弾ガラスと言われても今ひとつピンときません。
高いような気もしますが、あれだけのものを守るには低すぎるような気もします。
いっその事、全体を覆ってしまえば一番安全のような気が。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私は客室乗務員だが、ちょうど不安定な航路になり始めた頃、乗客がトイレに行くのを見つけた。私が、安全を期して座席に座るようにと身振りで伝えると、その乗客はトイレの前にしゃがみこんだ」
VDM (Vie de merde)より
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