ジャンボン=ブール [フランスのグルメ]
ジャンボン=ブール(jambon-beurre)とは、ハムとバターという意味。
フランス人に一番人気のあるサンドイッチが、このジャンボン=ブールです。
バターとハムだけのシンプルなサンドイッチ。しかもお値段がリーズナブル。
年間の売上数は10億個以上にもなります。
日本でサンドイッチといえば、白い食パンに具をはさんで耳をカットし、対角線に沿って二つに切り三角にしたものを思い浮かべますが、フランスでちょっと違います。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バゲットにバターをたっぷり塗って、ハムをはさんで出来上がり。
このバゲットを使ったサンドイッチがフランスでは主流です。
早速、出来上がったハムとバターのサンドイッチをディジョンの方々に食べてもらうことにしましょう。
「まあパンは悪くないけど、何か足りないねえ。バターかな?それにピクルスもあったほうがいいね」と男性。
この方、どうもグルメにはうるさい方のようです。
「そうですねえ、バターはブルターニュ産のがいいですね。パンはやっぱりフランスで作られたものが美味しいです」と女性。
このハムとバターだけのサンドイッチ、2016年には12億個を売り上げたそうです。
そのサンドイッチ、こちらのパン屋さんでは2.70ユーロで売られています。
日本円で約324円。今、円安だからちょっと高めの感じがしますが、このサンドイッチと水だけでお腹いっぱいになります。しかも美味しい。
このお店の売り上げの半分あまりが、このハムとバターのサンドイッチだそうです。
「シンプルで新鮮だから人気なんだと思います」とお店の方。
3ユーロ以下で販売するためには工夫が必要です。バターを塗りすぎて他の味がわからなくなるようではいけません。
「バターをケチってはいけませんが、塗りすぎもダメです」とパン職人。
それならと、市場の加工肉のお店で、取材班の作ったサンドイッチを食べてもらい、美味しいサンドイッチがどんなものなのか尋ねてみました。
「このハムはいいハムとは言えないですね。美味しいハムはしっとりしてるものです。つまり適度な水分を含んでいなくてはなりません」とお店の方。
なるほど、そういうことですか・・・。
そんなフランスで人気のサンドイッチですが、最近は、パニーニやハンバーガー、それにベーグルのサンドイッチなどに少しずつ市場を奪われているとか。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、15歳になる娘に、クッキーを作るためにバターを買いに行かせた。あいにくバターがなかったらしく、結局、クッキーを買って帰ってきた」
VDM (Vie de merde)より
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