週末はパレルモで [パリから週末旅]
なかなか暖かくなりませんねえ〜(涙)。来週もこんな調子らしいです。
東京の桜、本当に23日に開花するのかな???
気象庁のサイトでチェックしたら、二日遅れの25日に変更されてました。でも25日も怪しい気がします。3月の最終週までもつれこむような気が・・・。
それはさておき、日曜日は恒例の週末旅。
今回はシチリア島の都市パレルモ(Palermo)を旅します。
パリから空路の直行便なら2時間半、乗り継ぎ便なら最短で4時間弱。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パレルモの市内観光は歩きやすい靴を履いて出発です。
車の通らない路地を散策。目につくのは彫刻の数々。
そして建物を見るとパレルモの歴史がわかります。フェニキア様式、ビザンチン様式、アラブ様式、ノルマン様式・・・。
これらの建築物はユネスコの世界遺産に登録されています。
その中からまず最初に訪ねたのは、アラブ=ノルマン様式のモンレアーレ大聖堂(パレルモ大聖堂)(上記地図の赤印)。
12世紀に建てられました。確かに異なる様式の建物が一つになっているように見えます。
外観だけでなく中も見所がありそうですが、ここはあっさりと外観だけを見学して次の場所へと向かいます。
この地味な建物はカプチーニ修道院(青印)。入場料は3ユーロ。
「ここは一回で十分。また来ようとは思わないわね」と見学を終えた方々。
一体どんなところなんでしょう???
修道士の後をついていくと・・・・が〜ん!確かに、これは一回で十分です。
この地下納骨堂には8,000人ほどの遺体がこうして並べられています。
こちらが一番最初にこの地下納骨堂に納められた方のご遺体です。1599年10月16日と書いてあります。
ここに並んでいるのはどれも僧侶の亡骸らしい。
「当時の人たちは、いつの日か自分もこのような姿になるということを忘れないために陳列したかったのです」と修道士。
こちらには、まるで眠っているかのような姿で保存されている少女ロザリアの遺体があります。どのようにしてここまでうまく保存できたのか今も謎です。
ここには僧侶だけでなく、特権階級の人たちの遺体も納められているそうです。
地下納骨堂を早々に引き上げて光り輝く地中海を眺めながら、今晩の宿へと向かいましょう。
ここはB&B Abalì Gran Sultanato(こげ茶印)。
この派手な衣装の男性がオーナー。ミラノでデザイナーをやっているとか。納得です。
オリエンタルな朝食と個性的にデザインされたお部屋がこの宿の魅力です。
丸いベッドにジャグジー風呂。窓からはパレルモの古い街並みが見渡せます。これで90ユーローとわりにリーズナブルなお値段。
また違った雰囲気のお部屋もあります。70年代風?
さて、宿のお部屋で一息ついたら夜の街へと出かけます。この雰囲気、有楽町のガード下みたい。
庶民的な雰囲気の街角には、パレルモ名物のサンドイッチ “Pani câ meusa” を売る屋台がありました。
サンドイッチの具は、仔牛の脾臓とスライスした肺をラードで炒めたもの。ここにリコッタリーズを入れることもあるそうです。
一つで2.50ユーロ。超安上がりの夕食でした。
翌朝はバッラロ界隈の市場へ出かけます(オレンジ印)。新鮮な果物や野菜が美味しそうです。ここで売られていたレモンはオススメだそうです。
最後はヴィスコンティの映画「山猫」のロケ地にもなったガンジ宮殿(Palazzo Valguarnera-Gangi)(緑印)を見学。ガイド付きで35ユーロ。
こちらの舞踏の間は1749年から10年の歳月をかけて作られました。以来、何も変わっていないそうです。
1963年、この舞踏の間と、すぐそばの広間は、映画「山猫」の舞踏シーンで有名になりました。
最近ではタブレットがあると映画と実際の部屋をすぐに確かめることができます。
さて今回の旅の費用は、地下納骨堂見学が3ユーロ、宿泊代が90ユーロ、パレルモ名物のサンドイッチが2.50ユーロ、ガンジ宮殿のガイド付き見学が35ユーロ、締めて130.50ユーロ(約16,000円)でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、家族と一緒に週末を過ごすために出発する間際、うちのネコちゃんが家の中にいるかどうか確認しようとあちこち探し回ったあげく見つからず。結局、出かけるのを諦めて、旅行カバンを開けたら、中でネコが丸くなって寝ていた」
VDM (Vie de merde)より
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