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週末はマルタ島で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 

 今回は地中海の小さな島マルタ島を旅します。

 

 パリからマルタ島までは直行便で2時間40分ほど。

 

 マルタ島はマルタ共和国の島の一つ。EU加盟国で通貨はユーロ。

 

 東西冷戦の終結を告げる歴史的な舞台になった地でもあります。

Malta_Valetta.jpg


  下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 建物が密集する、まるでジオラマのような風景。島の面積はベルギーのおよそ100分の1。

 

 首都ヴァレッタでタクシーに乗ります。運転手兼ガイドは、5年前からマルタ島に住んでいるというフランス人のファビアンさん。

 

 200年近く英国領だった影響で、独立した今でも車は左側通行。この狭い路地の続く街中を走るコツは、決して急がないこと。

 

 こうしてファビアンさんが連れて行ってくれたのは首都ヴァレッタの港です。ここには軍事用に作られた3つの要塞があります(3つの青印)。

 

 また都市全体が要塞に囲まれており、欧州の中でも最も美しい都市の一つと言われています。そしてこの要塞都市の全体がユネスコの世界遺産になっています。

 

 港には大富豪の所有する豪華なヨットが並んでいるかと思えば、別の港には石油プラットフォームが設置されています。マルタ島で石油採掘???

 

 第二次世界大戦中、石油を電力源にして海水を真水に変えて使っていたマルタ島は、枢軸側の海上封鎖で石油の入手が困難になり陥落は時間の問題とされていたところ、英国が威信をかけてマルタ島を守ったのでした。戦争には何かと石油が絡んできます。

 

 さて、ファビアンさんの電気自動車にガソリンは不要ですが充電は必要です。

 

 その間に、名所を見学しておきましょう。ここは聖ヨハネ大聖堂(赤印)。

 

 残念なことに両側の塔は修復中。しかもTVカメラマンは中に入れないので、小型カメラを持って中を見学です。

 

 金ぴかの豪華な造り。床は大理石。天井には一面に絵が描かれています。

 

 外に出ると地中海の明るい光が待っていました。

 

 「ここでは神のことをアラビア語と同じようにアラーと言うんです」とファビアンさん。

 

 次に訪ねた漁師町のマルサックス ロック(緑印)でもこの言葉が使われているそうです。

 

 湾に浮かぶ小さな漁船はルッジィと呼ばれます。

 

 海岸には魚市場が並んでいます。釣れた魚がすぐにお店に並びます。

 

 大きな魚はサーモン。北欧からの輸入ものだそうです。なあんだ〜。

 

 しかし、地元の魚はたくさんあります。

 

 「塩をして、パセリとタイムを乗せて焼くのが一番美味しいですよ」と女性。

 

 おすすめの魚を選んでランチすることに。飲み物込みで12ユーロ。お腹がいっぱいになったらフェリーに乗って次の名所へ向かいます。

 

 ここはゴゾ島(オレンジ印)。美しい教会。海岸には塩田があります。

 

 そして、何と言ってもアズール・ウィンドウと呼ばれるこの岩が名所中の名所です。しかし、これが最後の姿となってしまいました。

 

 このあと、3月の初めに地中海を襲ったゼウスという名の強力な嵐に耐えられず、崩れ去ってしまいました。国家的大事件だったそうです。

 

 しかし、ゴゾ島には他にも美しい風景がたくさんあるそうです。

 

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。こちらがそのお宿。一泊15ユーロと超格安。しかしこのカラフルでめまいがしそうなイラストだらけでゆっくり眠れるかどうか・・・(なんという宿か不明)。

 

 翌朝、ヴェネツィアのゴンドラのような水上タクシーに乗って映画の撮影所に向かいます。

 

 数々の映画のロケ地になったマルタ島。ついには撮影所が作られてしまったようです。

 

 あのグラディエーターもマルタ島で撮影されたんですね。

 

 元俳優のヴィクターさんが映画の撮影にぴったりの場所へ連れて行ってくれました。ヴィクターさん、もっぱら海賊映画に出演していらっしゃったようです。

 

 次に訪ねたのはテーマパークPopeye Village Fun Park(ポパイ村ファンパーク)(黄緑印)。

 

 ここは80年代にロビン・ウィリアムスのミュージカル・コメディー映画の撮影のために作られたセットです。

 

 ここではオリジナルの映画を撮影してDVDに収めたものをプレゼントしてくれます。

 

 さて今回の旅の費用は、航空運賃が79ユーロ、宿泊代が15ユーロ、タクシー代が34ユーロ、食事代が26ユーロ、テーマパークの入場券が16ユーロ、DVDが7ユーロで、締めて177ユーロ(約22,000円)でした。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、夫が6歳の娘を連れて買い物に行った。DVDのお店の前を通ると娘が「塔の上のラプンツェル」(すでに買って家にある)がどうしても欲しいと言い出した。『だって、こっちのラプンツェルの方がきれいな赤毛をしてるんだもん』夫はこれに騙されて買ってしまったらしい」


 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

あのホテル(というか何というか・・・)、本当に眠れたんでしょうかね~(笑)
by opas10 (2017-04-02 21:16) 

carotte

opas10さん
いやあ〜、ちょっとこれは・・・落ち着かなくて安眠できないでしょう。^^;
by carotte (2017-04-09 16:15) 

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