世界の橋 その4 [その他の国]
シリーズの四回目は、アジアのあの国を訪ねます。
目を見張るような橋の数々をご覧ください。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月16日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
前回訪ねたタワーブリッジ・・・でも何か様子が変。
それもそのはず、ここはロンドンではなく中国でした。
タワーが4つ。本物の2倍のレプリカを作っちゃいました。
また別の場所には橋げたがガラス張りのもあります。美しくもぞっとするようなこの眺め。
そして、延々と続く鉄道用の高架橋があるかと思えば、海の上や・・・山の中にもあります。
この北盤江大橋は世界で一番高い橋だそうです。
「ほら、素晴らしい眺めでしょう。ここは世界で一番高い橋です」と誇らしげに話す男性。
川からの高さは565メートル。200階建てのビルと同じだとか。
去年の12月に開通し、フランスのミヨーの高架橋を軽々と超えてしまいました。
こちらの男性、配達の仕事で一週間に一回この橋を渡るそうです。
「この橋ができてから3時間も短縮できるようになりました。ガソリン代も節約できるので大変ありがたいです。それにこの橋を通る時は空中を飛んでるような気分になりますよ」と運転手。
一方、こちらは海の上の橋。工事中なのでまだ車は走っていません。
完成したら、香港、マカオ、珠海市を、フェリーなら1時間半、陸を移動するなら4時間かかるところを、たったの40分でつないでしまうそうです。
「現在完成しているのは15キロほどです。全部が完成すれば世界で一番長い鉄橋になります。40万トン、つまりエッフェル塔60本分の鉄が使われます」と責任者の方。
全長は55キロほどにもなる予定です。2012年7月に始まった工事は、今年末には完了することになっています。
橋の途中にはこのような人工島が12か所に作られるそうです。
橋の建設に使われる部品はこの巨大な工場で作られます。すべて機械化されています。人間は監視するだけ。
一方、工事現場では様々な作業が続いています。車が通るわけですから当然舗装工事も必要です。
「工事の環境は少々複雑です。たびたび台風に見舞われますし、船の往来も頻繁です」と工事責任者の方。
近くを約4,000隻の船舶が毎日海上を移動していきます。
そして、こんな生き物も現れます。
個体数の減少が心配されている海の生き物、ピンクのイルカ!
「イルカが5メートル以内に近づいてきたら工事を休止しなくてはなりません」
今や観光スポットとなったこの橋、地元の人たちが訪れては写真を撮っていきます。
「この橋は私の誇りですよ」と男性。
そしてこんな人も。
「嬉しいですよ。生活がどんどん良くなりますからね。共産党のおかげです」
この橋の建設費は140億ユーロ(1兆7千億円)ほど。
「この橋は世界に今の中国を知らしめるためのショーウィンドウみたいなものなんです。中国の科学技術は格段に進歩しました。ですから世界のトップに立つことができたんです」
かつて日本もこんな言葉を口にしていたような・・・。
続く・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、中国に来て二週間が過ぎ、やっと体が時差に慣れてきたと思ったら、今日、フランスに帰る日だった」
VDM (Vie de merde)より
すごい橋ですね。
びっくりです。
by 風の友 (2017-03-29 14:20)
かのお国は、税金が無尽蔵にあのか?、なんて思うくらい大胆な公共工事やりますねぇ!
by opas10 (2017-04-02 21:46)
風の友さん
自然の大きさが日本とは違うのか、そこにかかる橋も規模が違います。それに、中国の技術の進歩を見よ!という気持ちも表れているのかもしれません。
by carotte (2017-04-09 16:23)
opas10さん
そろそろ危ないと言われている中国の経済ですが、税金はまだ潤沢なんでしょうかね。あちこちに大規模な橋がかけられてるみたいです。
by carotte (2017-04-09 16:27)