女性フェロモン [トピックニュース]
近頃お店でよく目にするのが、オーガニックワインやオリーブ油。
農薬や化学肥料を使わずに栽培されたものから作られています。
お値段を見るとちょっと高めですが、体や環境にはいいのかなと思ったりします。
しかし、この無農薬というのが大きな問題になる場合があります。
去年、フランスのどこかのブドウ園で絶対に農薬は使わないとがんばっていたワイン農家が訴えられていました。
農薬を使わないということは害虫が発生しやすくなることを意味し、一旦、害虫が発生してしまうと、近隣のブドウ園にも広がってしまう恐れがあります。
そうなると、いちブドウ園だけの話ではすまなくなってしまいます。
農薬が様々な弊害をもたらすことは分かっていても使わないではいられないのが現実。
しかし、そんな問題を解決してくれそうな方法があります。使うのは女性フェロモン。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年3月30日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Cognac : la confusion sexuelle chez les papillons pour traiter les vignes
こちらは小さな町コニャックのとあるブドウ園。
ブドウの木に近づいてみると、何やら赤いプラスチックの名札のようなものがぶら下がっています。何かの目印???
実はこの札、女性フェロモンを周囲に撒き散らしているのです。
女性フェロモンとブドウ園、どこでどうつながっているのか・・・。
女性フェロモンが空気中に漂い始めます。するとそこにいたオスの蝶の繁殖機能に混乱が生じ、ブドウに被害をもたらす幼虫の発生が抑えられるのです。
幼虫が発生すると、せっかく育ったブドウの実がこんな風に腐ってしまいます。
「質のいいコニャックを作るためには、当然、その元となる材料が良くなくてはなりません。また体に害を及ぼすようなものであってもいけません」と男性。
この女性フェロモンのつまった札はこの地域のすべてのブドウ園に設置されるそうです。
この方法、すでにシャンパーニュ地方やボルドー地方のブドウ園で試され成功を収めています。
しかし、失敗例もないわけではありません。そういうことがないように、常に専門家がブドウ園を見回る必要があるそうです。
「天候によってはこの方法では効果が出ない時があります。そのような時には専門家が早急に対策を打つ必要があります」と専門家。
無農薬はいいのですが、この方法もベストとは言い切れないですね。
蝶が適切な時期に繁殖しなくなることで自然体系にそれなりの影響を与えるのではないかと少し心配です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ピーマンを切ったら、中から蝶が飛び出してきた」
VDM (Vie de merde)より
蝶の繁殖機能を狂わせるですね!でも、農家の人も、急にオネエになっちゃうとかないんですかね!?
by opas10 (2017-04-02 22:35)
opas10さん
ふふふふ、そうなったら面白いですね。
でも、長期間、例えば1世紀とか2世紀とかやってたら、現実にそんなことが起きたりしないとは言い切れないかもです。
by carotte (2017-04-09 16:46)