フィルミニ [フランスのお宝]
パスポート用の写真がひどかったことに意気消沈気味ですが、取得にかかる手数料が16,000円(10年用)もするのに驚きました。
10年前はその半額だったような気がするのですが、どういうわけでこんなに高額になってしまったのか・・・。
10年前のパスポートもIC化されていたので、その費用を上乗せしたとも思えません。
さて、本日のタイトルは「フィルミニ」。
何かといえば、フランス中東部にある都市サン=テティエンヌの郊外にある人口17,000人ほどの町の名前です。
最近、この町を訪れる人が急に増えたとか。その理由は・・・。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年4月3日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Firminy : le label Unesco
こちらがその町フィルミニ(Firminy)です。
フランスで良く見かける観光地のような雰囲気は全くありません。ちょっと古いコンクリートの建物は公営の低家賃住宅。
住人の5人のうち1人がこの手の住宅で暮らしています。
そんな住宅地に突如としてやってきたのが・・・日本人の団体。
カメラを構えて盛んにシャッターを押しています。何事か?
「建築家コルビュジエの作品を見に来たんですよ」と女性。
コルビュジエと言えば、その主な建築物が去年ユネスコの世界遺産に登録されたばかり。
その中の5つがこのフィルミニにあるのだそうです。これらを総称して「フィルミニのル・コルビュジエ遺産」と呼びます。
この競技場、その向こうに見えているサン=ピエール教会、競技場の手前に立つ文化会館は、すべてル・コルビュジエの作品です。
「この色と形がいいんですよ」と女性。
「世界遺産に登録されているル・コルビュジエの建築物のある17の地域の中でも、ここは重要な場所なんです」と男性。
この世界遺産登録の効果で、町にやってくる観光客が半年で48%増加しました。去年の2倍になりそうな勢いです。
以前のフィルミニはそんな町ではありませんでした。2009年7月に大規模な暴動が起きたことで知られています。
現在の町の青空市場です。
「今はこの町を誇りに思いますか?」と取材班。
「まあそうだね。僕が生まれた50年前よりはね」と男性。
「全く知られていなかった町から世界に知られるような有名な町になりました」と若い女性。
観光地に変身したことのほかに、1100万ユーロの補助金が出ることも大きな変化でした。
町長さん、建築物の維持管理の難しさに熱弁をふるっていました。
さて、ここはサン=ピエール教会です。見学者の皆さんがガイドさんの説明に耳を傾けています。
町では新しいガイドさん3人を採用したそうです。
この教会はコルビュジエの死後に、コルビュジエの設計を基に作られました。完成したのは2006年のことです。
ロンシャンの教会と同じように光が印象的です。
世界遺産と言えば、先日、週末旅で紹介したニームが、来年、候補に挙がっているそうです。
メゾン・カレや円形競技場など長い歴史を持つ建物が建っています。
候補に選ばれるまで修復作業や周知活動などで15年かかったそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、父と妹と一緒に星の写真を撮ろうと、寒い中、一時間も外でがんばっていた。そして気がついた。カメラのレンズカバーを取り外すのを忘れていたことを・・・」
VDM (Vie de merde)より
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