聖金曜日 [アルザス地方]
4月も半分終わったところで、黄金週間が視界に入ってきました。
今年は祝日が1日だけ土曜日と重なってしまったため、ちょっと損した気分ですが、それでも月火と休暇を取れば9連休にできます。
一方、欧米では今がバカンスシーズン。復活祭の休暇です。
真面目に教会に通うか通わないかは別として、祭日や行事やらはすべてキリスト教とは切っても切れない関係です。
昨日は聖金曜日と言って、キリストが十字架に架けられ亡くなった日とされています。
その日、アルザス地方ではこんな行事が行われていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年4月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはアルザス地方の町スフェルヴェイエルサイム(Souffelweyersheim)(アルザス地方の町や村の名前は悩ましい(涙)。
まだ暗い中、大勢の人たちが何やら手に持って、周りをはばかることなく音を鳴らしています。
これはクレセル(crécelles)と呼ばれる楽器(要はガラガラのこと)。
「愉快です。音を鳴らして皆を起こすんです。でもそう何回もやるわけじゃないんです」と男の子。
「年に一度だけ、これをするために喜んで早起きするんです」と女性。
「伝統行事の大切さを知らない人には良い機会になると思います」と女の子。
ただいまの時間、午前5時半。
こりゃたまりませんね。寝てる人は絶対起きます。
普通なら窓からどやされるところですが、この日ばかりは誰にも文句を言われることはありません。
集団でいたずらして喜んでいるように見えますが、これはアルザス地方に伝わる、宗教行事の一つなのです。
「聖金曜日には教会の鐘は鳴りません。その代わりに、この音を鳴らして、朝起きる時間だよと教えてあげるんです」
この行事、二日間にわたって行われるそうです。
そして、どういうわけか、アルザス地方とモーゼル県は聖金曜日は祝日でお休みだそうです。他の地方は平日と同じ。
とは言っても、この週は休暇を取っている人が大勢いますから、大して変わらないですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、母にバカンスの時の写真を見せた。あまり面白くなさそうなのは飛ばして見せていたら母が言った。『ちょっと、前のを見せて。ここに写ってるデブは誰???』ママ、それはあなたの娘、私ですよ」
VDM (Vie de merde)より
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