復活祭のご馳走 2 [フランスの郷土料理]
急に暑くなると疲れますねえ〜。もうバテバテで体がついて行きません。
もう少し穏やかに季節は変わっていってもらいたいものです。
さて、シリーズの二回目は、ニースのパン屋さんを訪ねます。
ニースには復活祭の時に食べる特別のパンがあるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年4月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこちら。ブリオッシュの生地をまあるく輪にして、赤や緑に色づけされたゆで玉子をのせて焼き上げたもの。
「私は子供の頃にこれがあったのを覚えていますから、その前からあったんだと思いますよ」と女性。
このブリオッシュ、中世の頃から作られてきたパンです。
ニースでは “エショデ(échaudée)” と呼ばれています。
というのも、昔は早く焼き上げるために、一度お湯で茹でてから焼いていたそうです(échauderは「熱湯に通す」という意味)。
このエショデを作って販売しているパン屋さんはそう多くはありません。
「お店にやってきたお客さんが珍しそうに目をキョロキョロさせてエショデを見てますよ。これはニース伝統の食べ物ですから絶やすわけにはいかないんです」とパン屋さん。
エショデは、通常のブリオッシュの生地にオリーブ油とオレンジの花のフレイバー水を加えて作ります。
「このパンは地元の料理であり歴史でもあるんです。ですから、この作り方をできるだけ長く伝えていきたいんです」と、お料理の先生。
先生、お話ししながらもパン生地をキレイに三つ編みにしてました。
まあるく輪にしたら、色づけされたゆで玉子をのせます。
少々素朴ながら豪華な感じがします。それに粒々のお砂糖もかかっています。
お祝いの時に食べるご馳走にふさわしいですね。
復活祭までは豪華な食事はできなから、復活祭には少し贅沢したいという気持ちの表れかもしれません。
エショデは、昔は復活祭のミサが終わってから食べていたそうです。
「玉子は様々なもののシンボルなんです。宗教のシンボルですし、節約のシンボルでもあります。四旬節で食べずに取っておいた玉子をこうして使いましょうということなんです」
このお話、アルザス地方のお菓子ラマラの時も出てきました。
イースターエッグってそんな意味合いもあったんですね
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、厳しい6ヶ月のダイエット期間が終わったので、早速、パン屋さんに行っておやつを買った。パン屋の主人がブリオッシュを私に渡しながら言った。『ほ〜ら、君みたいにふっくらでまんまるだよ。良い一日を!』」
VDM (Vie de merde)より
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