週末はナンシーで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス北東部の都市ナンシー(Nancy)を旅します。
パリから高速列車TGVで1時間40分ほど。人口は約10万人。
ちなみにナンシーのフランス大統領選第一回目の投票結果は、マクロン28.46%、フィヨン22.80%、メランション21.95%、ル・ペン10.68%、アモン9.54%だったそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2017年4月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
旅の始まりはまず街の中心から。ここはスタニスラス広場(青印)。
1755年に作られた広場は250年以上も経った今でも人々の憩いの場になっています。
「ブラブラしていると日常とは違う気分になれます」と女性。
「ナンシーにはいい場所があるなって思って、ついつい長居してしまうんです」と別の女性。
ユネスコの世界遺産になっているこの広場、毎年数十万人の観光客が訪れます。
こちらの方は、四季折々の広場の様子を描いているそうです。
「ここからの眺めは劇場でのワンシーンを見ているかのようです」とアーティスト。
芸術といえば、街の歴史に大きな足跡を残したのがアールヌーボーです。
19世紀末から20世紀初頭にかけて欧州に広がったこの芸術運動はナンシーにも届いていました。
1901年にエコール・ドゥ・ナンシー(芸術産業の組合のような組織)が設立され、さらにナンシーのアールヌーボーは発展を遂げます。その中心人物の一人がエミール・ガレ。
ここはナンシー派美術館(赤印)。鉄、木材、ガラスなど作品の素材は様々。そして全部がアールヌーボーというお部屋もあります。
今度は自転車に乗って屋外のアールヌーボーを探しに行きましょう。
ひとくちにアールヌーボーと言ってもそれぞれ個性があります。こうして街角の隠れるアールヌーボーを探して回るのも楽しそうです。
さて、次は芸術とグルメの両方を楽しめる場所に行ってみましょう。
ここはナンシー駅のすぐ向かいにあるブラッスリーL’Excelsior(オレンジ印)。支配人のエリックさんが迎えてくれました。
「ここはナンシー派の特徴が随所に残っている建物です。窓ガラスはジャック・グリュベール、ボワズリー(木工細工)はルイ・マジョレルの手によるものです」
ナンシー派のアールヌーボーを堪能しながらコーヒーを一杯。ランチは別のお店でいただきます。
中世の立派な城壁やルネッサンス様式の建物の残る界隈へ。ここはサン=テーヴル聖堂(Basilique Saint-Epvre)(緑印)のある広場。
このすぐ近くにあるのがMade in France(こげ茶印)。どうやらオーダーメイドのサンドイッチ店のようです。
「当時、ファストフード店といえばアメリカのチェーン店ばかり。それでフランスのファストフード店を開いたんです」とお店のオーナー。
さささっとサンドイッチを食べたら腹ごなしに自転車で移動。訪ねたのは温泉プールPiscine Nancy-Thermal(水色印)。
1908年に温泉が発見され、この建物は1913年に建てられました。温泉とは言っても36℃ですから人の体温と同じくらい。
水つながりで次に訪ねたのは水族館(紫印)。そのお隣では陸の動物も展示されているようです。展示方法もいろいろ工夫がされているようです。
あちこち見てまわって疲れました。そろそろ今晩の宿Hôtel des Prélatsへ向かいます(黄緑印)。
ここは17世紀の大司教の屋敷だった建物をホテルに改築したもの。広々としたお部屋です。
ホテルはスタニスラス広場からすぐのところにあります。せっかくですから夜の広場を見物しておきましょう。また違った姿が楽しめそうです。
さて今回の旅の費用は、美術館が6ユーロ、水族館が5ユーロ、レンタサイクルが7ユーロ、温泉プールが4.40ユーロ、コーヒーが2.20ユーロ、ランチが11ユーロ、宿泊代が119ユーロで、締めて154.60ユーロ(約18,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ナンシーのバスNo.132は30分遅れた。運転手が整備員を呼ばなくてはならなかったからだ。何しろ、バスのチケットと間違えて機械に入れてしまった僕のクレジットカードを取り出さなくてはならなかったもんで・・・」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0