クマニラ [フランスのグルメ]
フランス現地時間の午後3時ちょうどに、例のエリゼ宮の事務局長が、時々メガネに手をやりながら、新内閣の顔ぶれを発表しました。→こちら。
18人の大臣と4人の長官の名を淡々と読み上げ、4分足らずで終了。
中身は、やはり右派、左派、中道が入り混じっていました。
ニコラ・ユロ(Nicolas Hulot)(環境問題に熱心な人物)が環境大臣になったのが印象的でした。
EELV党(緑の党)のセシル・デュフロが、マクロンもフィリップ首相も環境問題向きの政治家じゃないから、ニコラ・ユロが環境大臣になるのはいいことだけど、二人を相手にきっちりやっていけるかどうかリスクはある、とかなんとか言ってました。
これからいろんな人があれこれ評価するんでしょうけど、とにかくこれでひと段落。
次の焦点は来月の国民議会選挙です。
それはさておき、本日も食べ物のお話です。
ヨーロッパにはクマニラという山菜があるそうです。フランス語ではail des ours(クマのニンニク)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ピエールさんとジャン=ピエールさん、いつもはキノコを求めて森にやってきますが、この日は山菜採り。
見つけたのはこれ、クマニラです。
「モリーユ茸や野生のアスパラガスの芽が出る頃に、この山菜も新芽を出すんです」
よく見ると白い花をつけています。この花が強烈なニンニクの香りを放つそうです。
この山菜を採る時は気をつけなくてはならないことがあるそうです。
毒のあるスズランの葉とよく似ているので絶対に間違えてはいけません。
それはそうと、このクマニラ、どうやって食べるんでしょう?
それを教えてくれるのがジャン=ピエールさんの奥様のクロディーヌさん。
まずはクマニラをよく洗います。お花も一緒のようです。
水を切ったらフードプロセッサーで細かくし、塩・コショウ、パルメザンチーズ、炒った松の実を混ぜ合わせ、瓶に詰めたらオリーブ油をかけて出来上がり。
これをパンなどにつけて食べると美味しいそうです。
このクマニラ、ニンニクと似た様な効果があり健康にもいいとか。
「コレステロール値を下げてくれる成分が含まれています。また、高血圧を下げる働きもあります。脳梗塞にも効果がありますし、怪我をしても治りやすくなります」と専門家。
こちらのレストランではお料理の中にこのクマニラを使っています。
「ニンニクのような味がしますが、これはもっと繊細なので口に入れてもニンニクのように強烈ではありません」とシェフのマチューさん。
クマニラのパテみたいなのを作ってカレ・ダニョ(子羊の肉)に貼り付けています。この後、オーブンで焼くのかな?
白い花も盛り付けてあって、春らしい一皿になっていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、銀行から手紙が6通も同じ日に届いた。それぞれ違った封筒に入っていた。そしてその封筒のそれぞれに『環境にやさしく!紙の無駄遣いはやめよう』と書かれてあった」
VDM(Vie de Merde)より
博多ラーメンの店のテーブルによく乗っている、ニラと唐辛子の和えたものを思い出しました(笑)
by opas10 (2017-05-29 22:03)
opas10さん
そう言われると、これをスープにして麺を入れたら美味しいのができそうな気がしてきました。^^
by carotte (2017-06-03 01:13)