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週末はエクス=アン=プロヴァンスで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス南部のエクス=アン=プロヴァンスを旅します。

 パリから高速列車TGVで3時間ほど。“南仏のフィレンツェ” とも呼ばれる街はどんなところでしょう?

Paris_AixenPro.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 エクス=アン=プロヴァンスの旅は春らしく花市から始まりました。お天気にも恵まれて楽しい旅が期待できそうです。

 今回の観光の足はこれ、パパモビル。教皇の興しの現代版です。エクスのパパモビルはDiablineという名の電気自動車。

 「普通のバスはこういう路地は通れないんだよ。道幅が狭いからね」と運転手のクリスチャンさん。

 そこかしこに古い歴史を物語る建物が並んでいます。ちょっとストップして最初の隠れた名所を見学しましょう。

 ここはアルベルタス広場(赤印)。可愛いい噴水があります。

 「ここはアルベルタス侯爵の名前が付けられた広場です。18世紀、侯爵はこの広場の向かいにある邸宅を買って住んでいたんです。かつてこの広場には20軒ほどの家が建っていたんですが、侯爵が全部壊させてイタリア風の広場にしてしまったんです」とガイドのフレデリックさん。

 貴族というのは横暴ですね。

 さて、またパパモビルに乗って街を散策です。エクスの街はちょっとパリを思い起こさせます。

 次は大きな噴水フォンテーヌ・ドゥ・ラ・ロトンド(青印)を通ってマザラン地区へ向かいます。

 ここはHôtel de Caumont(コーモン邸)(緑印)。

 現在はアート・センターになっていますが、かつては個人の邸宅でした。建てられたのは1714年。

 天蓋付きのベッドがあるのはポリーヌ・コーモンの部屋。

 「エキゾチックな装飾や絵柄が特徴です。ベッドはポーランド風に仕上げてあります」とセンターの方。

 ここのカフェでゆっくりお茶でも飲みながら18世紀の雰囲気を味わっておきましょう。

 そしてエクス特産のお菓子カリソンも忘れてはいけません。ここからすぐのお店Leonard Parliへと向かいます(黄印)。

 カリソンはアーモンドパウダーとオレンジとメロンのコンフィを混ぜ合わせたお菓子です。

 食べ方をお店の方が伝授してくれました。あの白い砂糖のコーティングは剥がして食べるらしい。知らなかったあ〜。そのまま二口くらいでがぶがぶと食べていました。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。4頭のイルカ広場(Place des 4 dauphins)(黄緑印)の近くにあるマリーさんのお宅Le Jardin de Marieがその宿です(こげ茶印)。

 「この家に住んで35年になります。ここは17世紀に建てられた個人の邸宅だったんです」

 天井のレリーフがその時代をよく表しています。広い庭のある邸宅は都会にいることを忘れさせてくれます。

 大学都市でもあるエクスは夜も賑やかです。ワインとタパスが楽しめるお店L’ASへ行ってみましょう(オレンジ印)。

 さすがに若い人が多くて元気ですね。

 翌日はバレーやダンスの公演が行われるPavillon Noir(黒印)へ。

 ここは土足厳禁。1か月に一度、こうしてリハーサル風景を見学することができます。

 こちらの男性がここの専任振付け師。

 そしてエクスと言えば、忘れてはいけない場所があります。そう、セザンヌのアトリエ(水色印)。

 晩年の作品が描かれたのがこの部屋です。どれも皆、セザンヌが使っていたもの。

 「こちらが最後の写真撮影をした時に来ていたスーツです。隣のが制作時に来ていた上着。この帽子も彼がかぶっていたものです」

 あちこちに噴水のあるエクス=アン=プロヴァンス。だいぶ昔になりますが一度だけ行ったことがあります。都会的でおしゃれな街でした。もう一度行ってみたい場所です。

 さて今回の旅の費用は、紅茶代が5.50ユーロ、宿泊代が100ユーロ、コーモン邸が13ユーロ、セザンヌのアトリエが5.50ユーロ、夕食代が35ユーロ、パパモビルが0.70ユーロで、締めて159.70ユーロ(約20,000円)でした。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、日焼けを防ぐために帽子を顔の上にのせ公園のベンチで休んでいると、見知らぬ男二人に殴られ、近くの噴水の中に放り投げられた。二人は僕の顔を見て言った。『あれ、申し訳ない。人違いだった』


VDM(Vie de Merde)より


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