週末はコルマールで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はアルザス地方の町コルマール(Colmar)を旅します。
パリからは高速列車TGVで2時間半。
アルザス・ワイン街道のちょうど真ん中あたりにあって、アルザス・ワインの首都とも呼ばれています。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
自由の女神像???でもどことなく本物と違う感じ。
それもそのはず、これはコルマール空港からすぐの交差点にあるレプリカです(青印)。
レプリカとは言っても、アメリカにある本物を作ったのはコルマール出身の芸術家オーギュスト・バルトルディ。
作家の死後100年を記念して2004年7月4日にここに設置されました。
本物のタイトルは「世界を照らす自由(La Liberté éclairant le monde)」だそうです。
町の中心街にもバルトルディの作品があります。
旅人がまず訪ねたのはウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)(赤印)。年間18万人の見学者が訪れる人気の美術館です。
「ここは13世紀に作られた修道院でした。フランス革命後は、監獄や厩舎として使われましたが、1853年に美術館として生まれ変わりました」と美術館の方。
ここには修道院時代に集められた作品が展示されています。
まずは世界的に知られるドイツ人画家グリューネヴァルトの傑作「イーゼンハイムの祭壇画」。1512年の作品です。
中央にキリストの磔刑場面が、右側には修道士の創始者とされる聖アントニウスが描かれています。
真ん中が扉になっていて、それを開けるとまた別の絵が現れます。大作ですね。
ちょっと恐ろしい絵にも見えますが、人の恐怖心を和らげるために描かれたとか。
さて次は、木組みの建物の並ぶコルマールの通りを散策しながら街の中心へ。ここは噴水のあるアンシエンヌ・デュアンヌ広場(緑印)。
「コルマールには運河が張り巡らされていて『プチ・ヴェネツィア』と呼ばれています。せっかくですからその運河を見に行ってみましょう」と旅人。
観光客を乗せたボートが運河を走っています。転覆しないかちょっと心配なボート。
「かつては生産者がこの運河を使って農作物をルマールに運び込んでいたんです。野菜やフルーツが毎日のようにコルマールで売られていました」とガイドのステファヌさん。
では6ユーロを払ってボートに乗ってみましょう。
運河の両側にはコロンバージュと呼ばれる木組みの家が立ち並んでいます。
窓の下の木組みがひし形や十字になっていますが、どれも繁栄のシンボルなのだそうです。
そして壁の色にも意味があるとか。
「家の壁がカラフルな色をしていますが、昔から色を塗る習慣がありました。ブルーはカトリック、赤はプロテスタントだったんです」とガイドさん。
さあ次は、いよいよアルザス・ワインを堪能しましょう。ここはコルマールで最も古いワイン農家の一つDomaine Martin Jund(ぶどう色印)。
17世紀に建てられた元宿場で白ワインを試飲することができます。
「アルザス地方には7種類のぶどうの品種があって、6つは白、1つは赤です」と4代目のセバスチャンさん。
1日歩き回って足も疲れましたがお腹も空きました。レストランで郷土料理をいただくことにしましょう。
入ったのはレストランLe Fer Rouge(オレンジ印)。厨房で作られているのはベクオフ(baekeoffe)。
味付けをして一晩寝かせた羊と豚と牛肉をの肉を野菜と一緒に土鍋に入れワインを注いだたオーブンで焼いて出来上がり。
また、タルト・フランベというピザのような料理や魚のシュクルートもあります。
旅人が食べているのはベクオフ。かなりボリュームがありそうです。
お腹が落ち着いたところで今晩の宿へと向かいましょう。
そこは先ほどワインを試飲したワイン農家の家。宿泊もできるようです。
翌朝は、サン=マルタン大聖堂を訪ねます(こげ茶印)。まずは244段の階段を上って上まで行ってみましょう。
ここからはコルマールの町が一望できます。古い町並みが美しいですね。
望遠鏡を覗いてみると、アルザス地方のシンボル、コウノトリが巣で卵を温めているのが見えました。
最後はこの地方の特産品を求めて市場へ向かいます(黄緑印)。
旅人さん、チーズ売り場へ直行。
「臭いのきついチーズです」とチーズ屋さん。
牛乳で作られたウォッシュ系のチーズはマンステール。お土産に一つ購入しました。真空パックにしてもらった方が良さそうです。
さて今回の旅の費用は、観光ボート(二人分)がで16ユーロ、レストランの食事(二人分)が46ユーロ、朝食付き宿泊代が69ユーロ、美術館見学(二人分)が26ユーロ、お土産代が6ユーロで、締めて163ユーロ(約20,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、見習い期間だというのに朝寝坊して仕事に遅れてしまった。朝日の輝くお天気の日にこんな理由は通らないだろうと思いながら言った。『川が凍りついていて船に乗れなかったんです』で、結局、遅刻扱いにならずに済んだ
」
![[手(チョキ)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/87.gif)
VDM(Vie de Merde)より
このところ週末旅のお値段が、だいたい2万円くらいに収まっているのは、気のせいでしょうか(笑)
by opas10 (2017-05-29 22:59)
opas10さん
たぶんそのくらいの金額で収めようと言うのが趣旨なんじゃないかと思います。しかし、旅費が入っていたり入っていなかったり、昼食も取ったり取らなかったりで、いまひとついい加減な費用の出し方なんですよね。
by carotte (2017-06-02 13:30)