TGVからinOuiへ [フランスのお宝]
フランス国鉄の高速列車TGV。この夏からその名を “inOui” (イヌイ)に変えるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年5月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス全土を高速で走るTGV。それがこんなロゴに変わるそうです。
1981年に生まれたTGV。
もう36年も使われ続けてきたその名前が変わろうとしています。
「inOui?(爆笑)」
「すべての車両が全部それに変わるんですか?」
「・・・いや、ちょっと」
「TGVで馴染んでるだけどね」
「TGV、TGV、TGV! inOuiよりTGVの方がいいじゃないですか。なんで変えるの」
「変われば変わったで問題ないですよ」
36年も使い続けていた名称が変わるとなると、戸惑う人の方が多いですね。
しかも、inOui(イヌイ)なんてちょっと妙な名前。一体どこから来た呼び名?
TGVは “train à grande vitesse”(高速列車)の頭文字をとって名づけられました。
そう言われれば、ああ、なるほどねとなります。
当時、パリからマルセイユまで4時間43分で走っていました。
列車の中でパリからの手紙を書いていたらあっという間にブルゴーニュ地方のマコンに達してた、なんて映像を作ってPRしていました。
これだけ人々に浸透している名前をなぜに変えるのか?
「システムを動かす企業が外からやってくるんです。なのでサービスの区別が必要になるわけです。ouigoとかinOuiとか」と専門家の方。
フランス国鉄はTGVに二つのブランド名をつけました。
最初はouigo。4年前のことでした。
このブランド名で格安チケットを販売したのです。
そして今度はinOuiです。
料金はこれまでと変わらず、サービスの品質を改善したのがこのブランド。
特にWiFi接続ができるというのが目玉です。
「ユーザーにとってはどんな車両に乗るのか明確になるので便利です。それに通常の料金のままでWiFiに接続できれば利用客の増加が見込めます。家族や若者、そしてすべての世代にアピールできると思います」と交通機関利用者協会の方。
フランス国鉄の代表ギヨーム・ペピーさんはこんな風に言っているそうです。
「競争が激しくなる前に、TGVは良いサービスを提供していると思ってもらいたいのです。しかも値段を上げる訳ではありませんから、高級なものを提供しようというわけではありません」
フランス国鉄はこの方法で2020年までに1500万人の乗客増加を期待しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から、僕は早口で話すという困った癖がある。国語の口頭試験で、試験官が評価の欄に “TGV” と書いて三重丸で囲んでいた」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0