カフェの椅子 [メイド・イン・フランス]
マカロンってどうしてあんなに高いのかなと思ってちょっと調べてみたところ、どうもアーモンドパウダーが高いようです。
マカロンに最適という触れ込みのものは1キロで2000円近くします。小麦粉の10倍ほど。
あの値段になるのも致し方なしでしょうか・・・。
さて、ただいま全仏オープン開催中のパリですが、パリと言えば頭に浮かぶのがカフェ。
そのカフェのテラスに欠かせないものと言えば籐の椅子です。
この籐の椅子を長年にわたって作り続けている工場がオワーズ県の小さな村にあります。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年6月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
懐かしい白黒映像。パリと言えばこの風景ですね。
皆さん、カフェの籐の椅子に座ってくつろいでいます。
有名な芸術家たちもこんなカフェで議論を戦わせたりおしゃべりしたりしていたのでしょう。
この籐の椅子、19世紀末頃から登場したそうです。
晴れの日も雨の日も関係なく、丈夫で長持ち。デザインもいろいろあってお洒落です。
「キオスクなどと同じで、パリの歴史の一部になっています。そしてパリのカフェのシンボルだと思います」とカフェのオーナー。
パリから約100キロほど北に行ったところに、この椅子を作っている工場Maison Druckerがあります。
創業は1885年。籐製の屋外用家具の製造では最も古い工場です。しかもどれも手作り。
網目の部分は、どうやらプラスティック製のようです。これなら雨でも大丈夫なはずですね。
「こうして、ベンチ、椅子、肘掛け椅子などを作っています」と女性。
「お客さんの希望に合わせて特注の椅子を作ったりもします」と別の女性。
どれも手作りなので大量生産というわけには行きません。
椅子の受注は50脚から。注文を受けてから製作に入ります。
しかし、製品の3分の2がインドネシアで作られているとか。
「椅子にもオーダーメイドと既製品があります。インドネシアでは既製品を製作し、ここではオーダーメイドの椅子を作っているんです」と工場の責任者の方。
すべての製品には、このプレートが付けられます。
カフェの椅子をチェックしてみたらこの工場の製品だったなんてことがありそうです。
最後は仕上げにニスを塗ります。
最近ではアメリカへの輸出も始まったそうです。
書類にフランシス・フォード・コッポラの名前が・・・。
そう言えばサンフランシスコにカフェを持ってましたっけ。ここの椅子をそのカフェに置くんでしょうかね。
インターネットの普及で、この10年で輸出が好調。売り上げの60%が海外への輸出だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、学校の授業でグループで作業をすることになった。僕の好きな女の子がやってきて『一人?』と聞くので『そうだ』というと、隣にあった椅子を持って行ってしまった」
VDM(Vie de Merde)より
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