週末はグラナダで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はスペイン南部の観光地グラナダを旅します。
パリから空路の直行便はなさそうです。となると、マラガまで空路で2時間半、マラガからグラナダまでバスで2時間というのが良さそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年6月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
グラナダの繁華街。街の観光は自身の足で。
まずは3つある丘の一つに向かいます。そこにあるのがアルハンブラ。
繁華街からは数キロ歩きますが、目的地までの道もまた風情があって楽しめます。
さて、グラナダ最大の観光ポイント、アルハンブラに到着(青印にお城のマーク)。
ここは宮殿と呼ばれていますが、13世紀にアラブ人が作った城塞都市です。
庭園もあれば市場もあり、約2,000人がここで暮らしていたそうです。
中の見学料は14ユーロ。全体をしっかり見学したければ3時間は必要だそうです。
最近、修復が完了したばかりのライオンの中庭。庭の中央にはライオンをかたどった噴水があります。
「ここはアルハンブラのシンボルのような場所です。スルタンとその家族だけが入れる場所でした。そして、スペイン最後のイスラム圏だったせいか、キリスト教とイスラム教の二つの文化が融合しているんです」
宮殿の真向かいにあるのがアルバイシン地区(赤印)。ここにはアラブの名残があちこちにあるそうです。
4年前からここで暮らしているというローラさんが中庭を案内してくれました。
「昔、ここは菜園だったんです。作物を育て自給自足で暮らしていました」
散策の最後に必ず訪れたいのがここサン・ニコラス広場(緑印)。
ここから見たアルハンブラ、特に夕日が沈む頃のアルハンブラの眺めが素晴らしいそうです。
「グラナダの夏はとても暑いんです。でも、ここだけは涼しいので夕方になると皆連れ立ってやってきます」とローラさん。
次はちょっと変わった場所を訪ねてみましょう。
中世の時代からジプシーが暮らしてきたというサクロモンテ地区(紫印)。今晩の宿がここにあります(黄緑印)。
「ここは洞窟なんです。狭いですが、おもてなしには自信がありますよ。16世紀、キリスト教徒に追い払われたイスラム教徒やユダヤ教徒がここで暮らしていたそうです」と宿の方。
近くにはジプシーのフランメンコが見られるお店Museo de la Zambraがあります(オレンジ印)。
「とっても感動しました。洞窟でフランメンコを見たのは初めてです」と女性客。
外に出て見上げると、ライトアップされたアルハンブラ宮殿が夜空に浮かび上がっていました。
翌日はフラメンコギターのお店Daniel Gil De Avalleに行ってみましょう(こげ茶印)。
ご主人のダニエルさんはギターを売るだけではなく自分でも作っています。
すべて正確に作る必要があるとかで、一本作るのに3ヶ月かかるそうです。お値段の方は3500ユーロから12,000ユーロ。
お土産に一本買って帰るというわけにはいかない高級品です。
「ここにフラメンコの学校ができたのは1430年のことです。今ではだいたい30校ほどあります」とダニエルさん。
さて次は美味しいものを食べに行きましょう。お店に入ってワインを頼むと・・・たっぷりのおつまみが出てきました。
「17世紀頃から始まった習慣なんだよ。フランスの王様がアンダルシアにやってきてワインを注文した。グラスにワインを注ぐと、虫が中に入らないようにグラスの上に一切れのハムをのせて出した。それで飲み物を頼むたびにこうしてタパスを出すようになったのさ」とお店の方。
ああ、なるほどねえ。これでたったの4ユーロ!
最後にアラブ式お風呂のハマムHammam Al Ándalusで旅の疲れをとりましょう(水色印)。
かつてアンダルシア地方にはこのような公衆浴場が数百あったそうです。
「冷たいお風呂と温かいお風呂で構成されていました。ここは人々の交流の場にもなっていましたが、祈りを捧げる前に体を清めるための場所でもあったんです」と関係者の方。
さて今回の旅の費用は、航空運賃が170ユーロ、アルハンブラ宮殿が14ユーロ、宿泊代が60ユーロ、飲み物+タパスが4ユーロ、ハマムが30ユーロ、フラメンコダンスが22ユーロで、締めて300ユーロ(約37000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お風呂の鏡に彼が、『I love you』と書き残していた。うっとり眺めているうちに、あのシャネルの高〜い口紅で書かれていること気がついた!」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0