SOS大聖堂 [パリ]
トマトソースのパスタ、やっぱり生のトマトを使った方が美味しいと改めて気がつきました。
八百屋さんやスーパーの野菜売り場で、トマトって高いなあと思ってしまい、いつも輸入物の缶詰トマトを使っていました。
それなりに美味しいソースにはなるのですが、生のトマトにはかないませんでした。
それはさておき、シテ島にあるノートル=ダム大聖堂。
建立から850年という長きにわたり偉大な宗教施設として、またパリのシンボルの一つとして君臨してきました。
しかし、さすがに寄る年波には勝てないようです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年6月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
堂々たるこの風格。毎日、5万人が訪れると言います。
ファサードは最近修復を終えたばかり。一見して何の問題もなさそうですが、実は危ないところがいくつもあります。
絵葉書でおなじみの後陣から見たこの姿。美しいですね。
しかし、外壁の補強のために作られたいくつものフライング・バットレスは老朽化が進み、19世紀に実施された補強部分は崩れかけています。
「人間にはどうしようもない気候の変動、例えば嵐や突風などで傷んだものと思われます。そのような気候の変動が起きると、建物の重さを支えきれなくなってしまうのです」と関係者の方。
よく見ると石と石がずれないように、かすがいが打たれ応急処置が施してあります。
フライング・バットレスの根元にも何かが起きているようです。
このアーチ型の支えは上からの力を外側へと逃がし、支柱がその力を下へと送る役割を担っています。
そして支柱の上に、一見して装飾のように見えるピナークルと呼ばれるものをのせることで、さらに力を下方へと押し流すようになっています。
しかし、このピナークル、本来なら画像のようになっているはずなのですが実際は崩れ落ちて危険な状況です。
「ピナークルは建物の強度を支えるシステムの一部ですから重要です。装飾であると同時に機能的にも不可欠なのです。したがって修復が必要です。ぐずぐずはしていられないんです」と専門家。
必要な箇所全てを修復するのに5000万ユーロ(約6億2000万円)もの費用がかかるそうです。
古いものを守るためにはお金がかかります。
4分の3はフランス系アメリカ人の寄付で賄われるそうです。
フランス系アメリカ人というのは “フランス人の祖先を持つアメリカ人” だそうで、どんな人がいるのかなと思ったら、アンジェリナ・ジョリーとかジョニー・デップなんていう人の名前が出てきました(実際に寄付するかどうかは不明)。
ちなみにハンフリー・ボガートもご先祖様はフランス人だったようです。
それはともかくとして、19世紀に建築家ヴィオレ・ル・デュクが行った修復工事で作られた尖塔も修復の必要があるそうです。
「このまま放置して大聖堂を崩壊させてしまうなんてありえませんから、すぐにでも工事を始める必要があります。一般の人々の目に見えないところで工事の必要な箇所があちこちにあるんです」と女性。
なんだか大きな嵐が来たら倒れてしまうんじゃないかと心配になってきます。
文化省は今年の9月か10月の初めには工事を始めるとしているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、素晴らしい大聖堂の前で、父が私と母が一緒のところを写真に撮ろうとがんばっていたが、結局、人が多すぎて泣く泣く諦めた。やけくそになった父は、カメラを構えている観光客の前を何度も踊りながら通り過ぎた
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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