ユニークなゴッホ展 [パリ]
ノルウェー南部の海岸にある大きな岩→こちら。
“トロールのXXス” と呼ばれているそうです。
それが、自然のなせる技か誰かの仕業か、ポッキリ折れてしまいました→こちら。
ノルウェーでは有名な観光の名所。それにトロールの威信にかけて、このままではいかん!というわけで、修復実行キャンペーンが開始されたそうです。
しかし、どうやって修復するのか・・・。アロンアルファでピタッと接着なんてこと、できないでしょうねえ。
ちょっと大人なお話から始まってしまいましたが、本日のメインの話題は芸術。
現在、パリのラ・ヴィレット公園の中にある大ホールでゴッホ展が開催されています。
ゴッホ展と言っても作品をただ展示しているわけではありません。ちょっとユニークな展覧会の様子を見てみましょう。

下記ウィンドウの写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年6月25日に放送)(今回、ビデオの埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いてビデオを見ることができます)
巨大スクリーンに映し出されるゴッホの自画像のパーツ。
人の影が見えていますが、スクリーンがどれだけ大きいかがよくわかります。
映し出されているのは自画像だけではありません。
高さ12メートルの巨大スクリーンに映し出されているのはゴッホの200点にもおよぶ作品です。
最後の3年間を過ごした、アルル、サン=レミ=ドゥ=プロヴァンス、オーヴェル=シュル=オワーズで描かれた作品です。
ゴッホの作品のプリントされたTシャツを着ている女性はアメリカ人で熱烈なゴッホファン。
「作品と同化した気分です。筆使い、色、そしてこの音楽。完璧です」
この展覧会を企画したのがアナベル・モジェさん。
「普通、美術館に入ると作品に触れることはできません。でも、ここなら触って揺らすこともできます。ね、こんな風に楽しめますよ」
場合によってはこうやって床に足を投げ出して作品を鑑賞することもできます。
確かに、これは作品の中に入り込んだような不思議な感覚を味わうことができそうです。
この放映は1回にき27分。何時間でもここで鑑賞して構わないそうです。
作品のタイトル紹介も解説もなし。聞こえてくるのはバッハやモーツァルトの音楽だけ。
「すごく感動してます。それに自分が小さくなった気がします」と女性。
皆さん、大きなスクリーンに驚くと同時に感動を覚えていらっしゃるようです。
「大きくて動かすことができるので、作品の中に入り込んだような気分になります」と男の子。
大きなスクリーンに映し出すことで、本物の作品を見たときには気づかなかったディテールがはっきりすることもあります。
「例えば、『黄色い家』という作品では、ごく小さな人物が描かれていますが、こうやって拡大映写してみると細かなところがよくわかります」と美術監督の男性。
さらに高解像度の映像ではゴッホの筆使いもよくわかります。
この展覧会「Imagine van Gogh」は今年9月10日まで開催されているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、床屋さんに行った。髪をカットしている間中、夢中になってアーセナルのストライカー、ファン・ペルシについて身振り手振りを交えながら話していたら、主人が言った。『動かないで。耳を切り落としたくないんでね』で、僕が言った。『ヴァン・ゴッホみたいに』すると主人が言った。『そいつは一体どこのチームでプレーしてるんだね?』」
VDM(Vie de Merde)より
昨日のBSで、カークダグラスのゴッホを放映していました。録画してあるので、時間が出来たらゆっくり見ます。
by t-toshi (2017-06-27 10:35)
t-toshiさん
そういえば、そういう映画がありました!風貌がかなり本人に似てるんですよね。ゴッホは自身の精神そのものを描いているので心に響いてきます。
by carotte (2017-07-02 00:55)