ペリゴール地方 その1 [ペリゴール地方]
梅雨が明けないと始まらないかもしれませんが、季節はもう夏ですね。
東京の水がめはまたまた減って56%まで落ち込んでいます。これ以上下がると危険な領域に入り込みそうな・・・。
さて、今日から5回のシリーズで、フランス南西部のペリゴール地方を巡る旅を紹介します。
1日に始まったツール・ド・フランスにちなんで、ツール・ド・ペリゴールの旅です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France2で2017年6月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パステルを持つ手が、白い紙の上で忙しく動き回っています。
なにを描いているのかやっとわかりました。
あのマイヨージョーヌを着たツール・ド・フランスの選手でした。
パステル画を描いていたのはペリゴール地方の画家ジャン=ミッシェル・ランフォールさん。元高級公務員で、現在は画家であり著述家でもあるそうです。
ツール・ド・フランスはペリゴール地方にもやってきます。
本番はこんな風に田園風景の中を自転車の集団が走り抜けていきます。
ドルドーニュ川を渡り、洞窟を横目に、丘の上のお城に見守られながら選手たちはペダルを漕ぎます。
ジャン=ミッシェルさんはこの選手の姿を何枚も描いてきました。
「最初はどんな風になるのか自分でもわからないまま描き始めるんですよ(笑)」
パステルと紙の摩擦音が音楽のように聞こえてきます。
さて、こちらは自転車の一団。地図を見ながらツーリングのコースを確かめているようです。
いよいよ出発です。今月の11日に通るはずのツール・ド・フランスと同じコースを辿って、ペリグー(Périgueux)からベルジュラック(Bergerac)まで走ります(青印→赤印)。距離にして178キロ。
5人ともサルラ=ラ=カネダ(Sarlat-la-Canéda)(緑印)からやってきたグループです。お揃いのユニフォームで息もぴったり。
平坦な道に見えますが、上り下りがあってなかなか大変そうです。
今年のツール・ド・フランスは190か国で放送され、視聴者の数は1000万人ほどにもなるとか。
ここはベルジュラックのぶどう園。ここではレースを記念したスペシャルワインを作っているそうです。
今年のぶどうの出来はどうでしょう?緑の葉っぱをかき分けてみると・・・緑の小さな実がなっているのを確認できました。
「ツール・ド・フランスの観客は、レースを見ながらペリゴール地方のワインや特産品なども知ることになります」とぶどう園の方。
今年のレースはドイツのデュッセルドルフからスタートしました。どうやらその時、この地方の特別なワインがお祝いに使われたようです。
ペリゴール地方にはお宝がいろいろあります。その中の一つが古いお城の数々。
ぶどう畑の中にあるのがコマルク城(château de Commarque)。別名 “忘れ去られた要塞” と呼ばれています。
お城の下は天然の岩。洞窟がいくつもあって先史時代から人類が生活していた痕跡が認められるそうです。
その後、ローマ時代にお城が建てられ、16世紀まで使われていました。
上空から見るとかなり大きなお城だったことがわかります。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ツール・ド・フランスが通過するので交通整理を頼まれた。で、配置された場所がとある交差点。人っ子一人通るわけじゃなし、ましてや選手も通らなかった」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0