週末はファロで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はポルトガル南西部のアルガルヴェ地方にある海辺の都市ファロ(Faro)を旅します。
パリから空路の直行便で1時間50分。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
200キロにも及ぶ海岸線と、年間の晴れの日が300日という恵まれた気候、さらに物価の安さが、近年、観光客を惹きつけているアルガルヴェ地方。
その中心都市ファロにやってきました。町を案内してくれたのがエステルさん。14年前からファロに住んでいます。
「ここはサント・アントーニオ通りです(赤印)。街の人は皆ここで買い物をします。そして、ポルトガル独特のこの石畳。美しいでしょう」とエステルさん。
繁華街を後にして、まずは海へと向かいます。
ファロの一番のおすすめが海の散策。港から出る観光ボートに乗り込みます。約1時間45分のコースで一人30ユーロ。
ここいら一帯はフォルモーザ潟と呼ばれ自然保護区になっています(青印)。
広さは17,000ヘクタール。コウノトリやフラミンゴなどの渡り鳥の生息地になっています。
そして、海の幸を求めてやってくる地元の漁師もいます。
「あそこで貝を取っているんです。人口の30%がその貝で生計を立てています。ちょっと寄ってみましょう」とガイドさん。
旅人さん、見よう見まねでやってみたら貝が2つ見つかりました。この感じだとかなりの貝がここで暮らしているようです。
次はボートを降りて、この砂漠のような無人島デゼルタ島で一休み(砂漠色)。これはちょっと特別な時間が過ごせそうです・・・。
デゼルタ島とは言っても完全な無人島ではありません。一軒だけですがレストランが島の突端にあります。
ここはRetaurant Estaminé(オレンジ印)。
「見晴らしのいいテーブルで、お魚などの新鮮な海の幸をご堪能いただけますよ」とレストランのオーナー。
大きな焼き魚が出てきました。付け合わせはじゃがいも。
お腹いっぱいになったら、またボートに乗って港に戻りましょう。
陸に上がって向かった先は・・・カルモ教会(緑印)。ここには何かちょっと壊れやすいものがあるとかで気をつけなくてはいけないそうです。
ブルノさんが中を案内してくれます。
「ここはカルメル会の教会です。18世紀に建てられました。こちらの “骸骨の礼拝堂” へご案内します」
そのものズバリ、壁が人骨で埋まっています。
「すべて人骨で作られています。足の骨、腕の骨、そして頭。よく見ると子供の頭蓋骨もありますよ」とブルノさん。
隣にある墓地から取り出された1200人の骸骨で作られているそうです。地震がきたらボロボロと崩れてきそうです。
さて、気分を変えて、今度はショピングに出かけましょう。
立ち寄ったのはクラフト店Sardinha de Papel(黄緑印)。伝統的な工芸品からちょっと新しめのデザインものまで小さなお店に様々な商品が並んでいます。
店主のジョアンさん、プロジェクト・タサという活動をしています。
「手工芸を守るために始めました。伝統的なものに新しいものを加えた商品を開発しています。例えばこれは自転車のサドルですが、手作りなんです」
お土産によさそうなこのタイルは8.50ユーロ。
そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。市街地から6キロほど移動した海岸沿いに立つこの家が今晩の宿。
「こちらがキッチン、こちらがダブルベッドの寝室、そしてここがリビングで、奥に小さな寝室があります」
そして階段を上がると屋上のテラス付き。水平線に沈む夕日を眺めることができます。
「この辺りは観光客にはあまり知られていないんです。でも、近くには空港があるのでアクセスはとてもいいですよ」とオーナー。
ここならのんびり夜の時間を過ごせそうです。
さて今回の旅の費用は、航空運賃が122ユーロ、観光ボートが30ユーロ、礼拝堂が1ユーロ、ランチが20ユーロ、宿泊費が50ユーロで、締めて223ユーロ(約28,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、仲間と一緒に海岸でピクニックをすることになった。持ってきたサンドイッチを食べようとかじりついた瞬間、空気をかみしめただけだった。僕よりカモメの方が早かった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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