続・観光もほどほどに [その他の国]
大勢の観光客が訪れているのはギリシャの島だけではなさそうです。
アドリア海に面したクロアチアの町ドゥブロヴニク(Dubrovnik)も大挙して観光客が訪れているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月2日に放送)
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ターコイズブルーの海にせり出した要塞。これは観光客に人気にもなります。
20年あまり前、戦火の中にあったこの町は、今では欧州で有数の観光地に生まれ変わりました。
観光客が飛行機や大型客船で続々やってきます。
今年一月からの観光客数は200万人以上にもなります。
こちらは団体さま御一行。こんな感じのグループが街の路地の席巻しています。
これは夏季シーズン中の一幕。門を通って旧市街に入ろうと大勢の観光客が押し寄せ身動きも出来ない状態です。
そして人通りの絶えないメインストリート。
「これではあまり愉快じゃないですね。何か対策を考えたほうがいいのかも」と女性。
「見たいものがあるところに大勢の人がやってくるのは当たり前のことです」と女性。
「あまりいいことじゃないね。写真を撮りたかったら朝の5時や6時に来ないとダメさ」と男性。
観光バスもどんどんやってきて、ますます人は増える一方。
「あっちには観光バス、こっちにはリムジンバス、どれも皆んな自分の都合のいいように止まってる。規則も何もあったもんじゃない」とイヴォさん。
イヴォさんは “ドゥブロヴニクを守る会” のメンバーです。
「ここは有名なレストラン街です。通りにテーブルが並んでいますが、規制が何もないんです。好き放題並べてるんです」とイヴォさん。
それでもお店の方は商売繁盛で喜んでいます。
しかし、別のお店の人はそうでもなさそう。こちらは観光客向けのアートギャラリー。
「皆、食べたり飲んだりしながら歩いてますよ。ひどいもんです。そんなことしてたらここに来た意味がないじゃないですか。先週の土曜日には1万人の観光客がやってきましたが、売り上げはゼロ。三人も従業員を抱えてるんですよ」とギャラリーの経営者。
この結果、住民が街の外へと移動を始めたそうです。
20年前は5,000人いた住人が今では1,500人にまで減少しています。
「観光客は人が住んでいることなんてお構いなしですからね。この間の夜はうるさくて眠れませんでした。若者が酔っ払って大騒ぎしたんですよ」と女性。
「皆、家を売って引っ越して行きました。今では観光客がその家に泊まってますよ」ともう一人の女性。
旧市街は世界遺産に登録されていますが、ユネスコもこの状況に懸念を示しているそうです。
そのため市長が対策に乗り出しました。
まずは数カ所にカメラを設置して観光客の数をチェック。その結果、6,504人という数字が出てきました。
「観光客の受け入れは最大で8,000人が限度です。これ以上になると危険です。火事でも起きたら無事に避難できるかどうか保証できません」と市長。
そのため、日帰りの観光の場合、事前に予約をしないと街には入れなくなりました。しかも観光の時間は2〜4時間まで。
「観光客の数を制限するのはいい考えだと思います。でも、観光による収入も大きいですからなかなか難しいです」と女性。
前年に比べると20%も増えた観光客。うまく調整ができるといいのですが・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、猛暑の中、バスに乗っていると体が揺れて停車ボタンを押してしまった。当然、バスは停車するが、誰も降りない。運転手がイライラして怒り始めた。なだめようとしたら、逆に運転手に無理やりバスから降ろされた」
VDM(Vie de Merde)より
不肖私も、ドブロヴニクのあの町並が見たくて行きました。山の上からの景観で、町には入って行きませんでしたが。
by t-toshi (2017-07-12 10:30)
t-toshiさん
やはりいらっしゃってましたか・・・。クロアチアと言えばサッカーを思ってしまうのですが、こんな風光明媚なところもあるんですね。機会があったら私も行ってみたいですが、ここまで混雑するとなると、遠目で町並みだけを眺めるのが良さそうです。
by carotte (2017-07-12 22:24)