世界の絶景で水浴 1 [その他の国]
今日から5回のシリーズで、世界のちょっと変わった場所で水浴を楽しみます。
第一回目の今日は、ユネスコの世界遺産になっているトルコのパムッカレを訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年7月3日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
地球から突然、別の惑星にやってきたかと勘違いしそうな風景。
名前は知らずとも、どこかで見たことがあるはず。
白い棚田みたいなこの地形は “温泉石灰華段丘” というらしい。
白いのは石灰で、その中に溜まっているブルーの液体は温泉です。温度は約40度。ちょうどいいくらいの温かさ。
でも本当に浸かって大丈夫なんだろうか・・・と思っていたら、いました、浸かってる人が。
この辺りはかつて綿の一大産地だったことから、「綿の宮殿(パムッカレ)」と名付けられました。
自然が作りだした奇怪な形の宮殿です。
思いっきり温泉を楽しんでらっしゃるこのご家族、ロシアからいらっしゃったそうです。
「真っ白で驚きました」と女性。
「雪みたいですよ」と男性。
雪みたいだけどあったかいんですよね。のんびり温泉につかりながら、こんな爽快な眺望を楽しむことができます。
「ここはおとぎ話の世界ね」と女性。
「こうして座っていると王様になった気分です。ここ全部が僕のものなんだ」と男性。
国内からも、アメリカや中国などの海外からも、多くの観光客がやってきます。もちろんフランス人もいます。
「随分と遠くまで来ましたが、美しい風景が見られました。世界でもここにしかない風景です」
年間100万人が訪れる有名な観光地にですが、大切な遺産が傷まないように対策がとられています。
ここは土足厳禁。見学する人は皆、靴を脱いで裸足にならなくてはなりません。
そして温泉に浸かることができるのは決められた場所だけ。
この温泉石灰華段丘、年々、成長しているそうです。
「ここの水は水道水と同じです。ただ、石灰分を多く含んでいるところが異なるんです。1リットルにつき2.5グラムもあります」とガイドさん。
ミネラルをたっぷり含んだお湯が次々に流れ出し、水分が蒸発すると同時にミネラルが堆積し、あちこちに自然のプールが出来上がっているのです。
華段丘のてっぺんにはローマ時代の遺跡ヒエラポリスがあります。
ローマ人はここに温泉施設を作りました。その温泉は今でも出続け、ローマ時代とはちょっと違う姿に生まれ変わってその役割を果たしています。
ここの温泉はご覧の通り透明。リューマチに効くそうです。
「ここに来るようになってからよくなりました。事故直後は足が90%マヒしていたのですが、少し動くようになりました」と男性。
一方、白い棚田の温泉では、こんなことをやってました。
「こうやって泥を塗るとツルツルになるんだよ。泥が肌をきれいにしてくれるのさ」と男性。
夕日が沈む頃になるとまた違った絶景を楽しむことができます。
ここで記念撮影をする新婚さんもたくさんいるとか。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、娘が初めて洗濯をした。白いものと色物を一緒にしているので、分けなくてはダメよというと娘が言った。『ママ、人種差別はやめて!』」
VDM(Vie de Merde)より
パムッカレの思い出は、あの温泉の暖かさもさることながら、財布を紛失し必死で探したことです。結局、その財布はバスの中に落ちていたんですが、それを見付けてくれた現地のバスボーイの正直さに胸を打たれました。
by t-toshi (2017-07-17 11:24)
t-toshiさん
海外でお財布を落としたらもう戻らないと諦めた方がいいと言いますが、見つかって良かったです。忘れられない旅の思い出ですね。
by carotte (2017-07-17 21:12)