世界の絶景で水浴 2 [スイス]
シリーズの二回目は、スイスの都市バーゼルを訪ねます。
ドイツ、フランス、スイスと、3つの国の国境が集まっているのがこのバーゼルです。
そしてこの3つの国をまたがって流れているのが、あのライン川。
バーゼルの夏にはこのライン川が大活躍するようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年7月4日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この日、バーゼルは猛暑に見舞われていました。
テラスで冷たいものを飲みながら涼を取る方々。
しかし、もっと手っ取り早く涼しくなる方法があります。それがこれ。ライン川での水浴です。
「仕事でバーゼルに来てるんですが、この時間は泳ぎたくなりますね」と男性。
「私は週に2〜3回、泳ぎに来ますよ」と女性。
「涼しいし、気持ちがいいし、何と言っても無料ですからね」と男性。
こちらはご夫婦。国境の向こう側、つまりフランスに住んでいるのですが、こうして泳ぎにやってきました。
ライン川で泳ぐ時に絶対忘れてはならないのがこの袋。
「とっても便利なんです。皆、持ってますよ。来る時はあれこれこの中に入れて持ってきますが、泳ぐ時は浮きになるんです」
こんな風に空気を入れて膨らませたら、しっかり閉じます。これを持って川に入ります。
確かに、大勢の人が同じような浮きを持ってプカプカ浮いています。これなら溺れることもなく気持ち良く水浴が楽しめそうです。
陸上の気温は35℃ですが、ライン川は23℃しかありません。これはかなり冷たいですね。
しかし、ライン川といえばかなり流れが速いんじゃないですかね?
橋の下をすごい速さで流されていく人たち。これは浮きがないと危ないです。
それに船の航行もあります。船の邪魔にならないように泳がなくてはなりません。
そのため、こうして警官が水上をパトロールしているそうです。
「ブイにつかまっちゃダメだ。すぐに離れなさい!ああいう危険なことをする人たちがいるんですよ」と警官。
他にも、幼い子供を連れて遠くまで泳いでいる人はいないか、自分の水泳力をわきまえてない人はいないかなど、定期的に監視しています。
「しっかり泳ぐ能力が身についていないといけません。それに川の流れをよく理解することも大切です。例えば、橋桁のあたりを通り過ぎる時は気をつけなくてはなりません。何しろ水が渦を巻いていて川底に引き込まれてしまう可能性があります」
皆さん気をつけているせいか溺れる人は稀だそうです。
それにしても泳げるということは水がそれだけキレイだということになります。
「市民はライン川がキレイになって本当に良かったと思っています。そして、こうやって泳げるのは自分たちだけの特権だと誇りにしています」と観光ガイドの方。
30年前、ライン川は工場の排水で汚染が進んでいました。
これにショックを受けた住人たちは、元の美しい水の流れる川に戻すために行動を開始。
その甲斐あって、10年ほど前から、こうして人々が川で泳ぐようになったとか。
「かつてライン川は経済発展のためにあると考えられていました。今ではこうして人が泳ぐことができるようになったり、岸辺をのんびり歩いたりできるようになったんです」
このライン川での水浴はバーゼル名物みたいになってるようです。
岸辺ではたくさんの人たちがくつろいでいました。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、一人で海にやってきた。波が気持ち良さそうだったので、近くにいた女性に荷物の番を頼んで泳いできた。ビーチに戻ると、荷物ごと彼女が消え失せていた」
VDM(Vie de Merde)より
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