ジェネピ [ローヌ=アルプ地方]
どうも夏風邪を引いたようで、鼻がぐずぐず、喉も少々痛い。
これはいけないと思い、早々に耳鼻科に行って薬をもらってきました。
幸い熱は出てないので、この週末は家でおとなしくしていれば治るかなと期待しています。
さて、この時期、フランス・アルプス地方ではジェネピ(génépi)と呼ばれる、あまり聞いたことのない花が収穫の時期を迎えているそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年7月20日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夏のアルプスならではのこの風景。
どこにその畑があるかというと・・・こんなところにありました!
この方が栽培者のポールさんです。
いい香りのするお花が栽培されている畑は、半分が収穫済みのよう。
ドローンを使うとこんな風景が簡単に撮影できるんですねえ〜。
ここは標高1,600メートルの山の中。雪解け水の流れる美しい滝もあります。
こんな風光明媚なところで黄色い花を咲かせているのがジェネピです。
「昔、父が野生のジェネピを探しに山へ行っては、黄色い花束を片手に帰ってきました。金の穂でも見つけたかのように上機嫌でしたよ」とポールさん。
古き良き時代のお話です。今では自然保護のために採取するのは禁止だそうです。
しかし、どうしてまたこんな山の上にポツネンと畑があるのか?
「この辺りは羊を放牧しているので、食べられてしまいかねません。だから寄り付かないような場所に畑を作ったんです」
それにしてもすごい数の羊が放牧されていました。あんなのに来られた日にゃひとたまりもありません。
さて、収穫されたジェネピは山小屋に運ばれます。
今年は豊作で1トンものジェネピが取れました。
「ここで15日〜3週間ほどかけて乾燥させるんですよ。だから風通しを良くしておかないとね」
その乾燥したジェネピで作るのがリキュール。
手作りでこのリキュールを製造するのはポールさんだけになってしまいました。
「アルコールとジェネピの束、それに砂糖と水を混ぜて漬け込みます。アルコール度数は35度くらいです。私が開発した独自の作り方ですから、これ以上はお話しませんよ(笑)」とポールさん。
ジェネピはこうやって中世の頃から使われてきたそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、学校に行く道々、6歳になるわが娘が、一輪の花を摘んできて私に渡しながら言った。『ママ、これを髪に飾ったら?そうすれば、少しは美人に見られるんじゃない?』」
VDM(Vie de Merde)より
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