バスクのレストラン1 [フランスのグルメ]
今日から5回のシリーズでフランスのバスク地方のレストランを巡って、美味しい料理を堪能しましょう。
第一回目の今日は、スペインとの国境にある小さな村ラロー(Larrau)のレストランを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年6月26日に生放送)
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バスク地方と言えば連なる山々に響くこの歌声。
この美しい自然の風景を眺めていらっしゃるのがシェフのピエールさん。
「あそこに見えるのがオリー鋭峰です。村の守り神みたいなものです」
そして眼下に見えるのがラローの村。人口は200人足らず。
夏はまず牛の大移動から始まります。今まで山の麓の牧場にいた牛たちを、天然の牧草豊かな山に移動させるのです。
シェフは近くの畑へ向かいます。
「食材は地元から手に入れることにしています。ここは小規模の農家ですから質の良い作物がとれるんですよ」
厨房に戻って本日の料理開始。
使う野菜は、フダンソウ、ネギ、ニンジン、ズッキーニ、ケール、キャベツ。
「これから作るのは “リーダニョ(子羊の胸腺)とキノコのポワレ春野菜添え” です」
まずはムスロンと呼ばれるキノコとリーダニョをそれぞれ別のフライパンで炒めます。
リーダニョは少し焦げ目がつくくらいがいいそうです。最後に二つを一つに合わせませす。
空いたフライパンにバターを溶かし、香りづけのベーコンを炒め、そこに野菜を加えます。
ここはレストラン付きのホテルHÔTEL ETCHEMAÏTÉ。
今晩お泊りのお客様方がテラスでアペリティフの時間を過ごしていらっしゃいます。
こうしてグループになると必ず歌が始まります。
「バスク人は陽気なんですよ。だから歌でおもてなしするんです」と男性。
「山々に囲まれたバスクで暮らす私たちの生き方みたいなもんなんです」と別の男性。
厨房では料理の準備が続けられていました。ボリュームたっぷりのステーキに新鮮な野菜。
そしてシェフが作ってくれた “リーダニョ(子羊の胸腺)とキノコのポワレ春野菜添え” はこんな風にして出てきました。
ちなみにポワレはフライパンで炒めること。
肉汁をかけたら出来上がり。お運びさん、直に手でお皿を触らないようにナフキンを使ってました。
ああ、料理もワインも美味しそう〜。
その他に、フォワグラとほぐした牛の首肉、コート・ドゥ・ヴォーとグラタン・ドフィノワなどもあります。
最後はデザートで締め。
生のイチゴにイチゴのムースとシャーベット、瓦煎餅みたいなクッキーにフルーツ盛り合わせ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻と一緒に週末を過ごそうと海辺の大きなホテルに泊まった。夏の太陽、タラソテラピー、ゴージャスなレストラン・・・。二人の愛にもう一度炎をつけるのには理想的な環境。だったはずが、部屋に戻ると妻は自分のインスタグラムに “いいね!” がいくつあるかを確かめた後、爆睡する物体と化していた」
VDM(Vie de Merde)より
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