いつものように&マイウェイ [トピックニュース]
東京は今頃になってやっと梅雨のような天気が続いています。
久しぶりに東京の水がめをチェックしたところ、利根川水系が85%、荒川水系が58%。
利根川水系は例年並みですが、後者は例年の3分の2にも届いてません。もうちょっと降ってくれないと心配です。
さて、本日は音楽のお話しです。
フランク・シナトラが歌って世界的大ヒットとなった “マイウェイ”。この歌は、フランスで大ヒットしたシャンソンが元になっています。

今回はビデオの埋め込みができませんでした。下記の写真をクリックすると別のウィンドウが開いてビデオを見ることができます。(フランスのTV局France 2で2017年7月24日に生放送)
これがオリジナル曲です。歌っているのはクロード・フランソワ。歌っているご本人が作った歌です。当時27歳でした。
そして1967年、この曲がフランスで大ヒットします。今から50年前のことでした。
タイトルは 「Comme d’habitude(いつものように)」 。
この大ヒットで、クロードは次から次へとテレビに出演してはこの歌を歌いました。
歌謡曲の歌手としてすでにいくつかヒット曲を出していましたが、この曲は大きなステップになりました。
それまでは割にチャラチャラした歌を歌っていたらしい。
ある夏の日、クロードは作曲家のジャック・ルヴォーとプールサイドで休暇を楽しんでいました。
そしてジャックがこのメロディーを思いつきます。
一方、歌詞は、ガールフレンドだった歌手のフランス・ガール(「夢みるシャンソン人形」)との別れをヒントにクロードが作りました。
この曲がどうやって 「マイウェイ」 になったのか?
そこには偶然の積み重ねがありました。
プロデューサーだったアンベール・イバックが、パリにいたポール・アンカに会います。
「彼はタクシーの中でこの曲を聴いたというのです。そして自分もこの曲を歌いたいと言いました」とアンベールさん。
こうしてできたのが英語版の「Comme d’habitude(いつものように)」、つまり「マイウェイ」だったのです。
ポール・アンカによって大西洋を渡ったこの曲は、シナトラが歌って世界的大ヒットとなったのでした。
あまりに何度もしつこくリクエストされるのでシナトラが嫌いになるくらいのヒットだったそうです。
なんとこの人も歌っていました。
しかし、曲は同じでも内容は全く別物。
「これは全く異なる2つの歌です。まず歌詞が違っています。マイウェイは自分の過去を振り返って、ある意味自己満足するというような内容です。Comme d’habitudeは、男女の恋が終わろうとしているシーンを描いています」と、クロード・フランソワについての本の著者。
オリジナル曲に興味のある方は→こちら。
歌詞も出てきます。主な内容は次の通り。
ある朝、目がさめると、いつものように彼女は背中を向け寝ている。起こさないようそっと彼女の髪を撫で、自分は洋服を着て寝室を出る。朝のコーヒーを急いで飲み干し出かける。終わりそうな恋を気にかけながらも、外ではいつものように振る舞うことになるだろう。そして帰宅すると彼女は出掛けて部屋にはいないはずだ。僕は一人でベッドに入る。君の帰りを待ちながら。
ざっとそんな内容の歌です。
世界的なヒットを受けて、クロード・フランソワも英語版を歌いました。
そして現在までに570人以上の歌手がこの曲を歌っているそうです。しかも1327バージョンもあるとか。
最近歌っているのはこの方、エム・ポコラ。
オリジナルを歌ったクロード・フランソワは39歳の若さで亡くなっています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼に別れると言った。泣きだすに違いないと思っていたら、急に彼が歌い出した。『解放だ!明確にな。自由だぞ!』」
VDM(Vie de Merde)より
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