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週末はル・アーヴルで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。やっと通常の放送に戻りました。

 今回はノルマンディー地方の港町ル・アーヴルを旅します。

 パリからル・アーヴルまでは列車で約2時間半。

 1517年にフランス国王フランソワ1世によって作られた都市ル・アーヴルは、今年でちょうど500周年を迎えます。

Paris_LeHavre.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年8月26日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ル・アーヴルにある近代建築群は2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。

 どれもコンクリートのビルばかりで500年の歴史を重ねた街には見えません。それもそのはず、この街は第二次世界大戦で廃墟となり、戦後再建されたのでした。

 まずは小型飛行機で遊覧飛行を楽しみましょう。パイロットは女性。Aéroclub du Havre "Jean Maridor”に所属するパイロットです(青印)。

 乗って間もなくエトルタの岩が見えてきました。空から見た岩の形はまた違ったふうに見えます。

 そしてル・アーヴルの2つの港が見えてきました。

 遊覧飛行は30分ほど。地上に戻ったら、まずは戦後再建された地域に行ってみましょう。

 終戦直後、150ヘクタールの廃墟に、この大聖堂だけが崩れずに立っていたそうです。

 街の再建に起用されたのがベルギー生まれの建築家オーギュスト・ペレ(1874-1954)。「コンクリートの父」と呼ばれた建築家にふさわしい建物が並んでいます。

 こちらのコンクリートの塔はサン=ジョゼフ教会です(赤印)。中に入ると、打ちっ放しのコンクリートの上でステンドグラスを通して入る光が踊っています。

 「オーギュスト・ペレにとってコンクリートは高貴なものだったようです。そして20世紀の石と考えていました。石は石でも、灰色のコンクリートの方は光を受けて美しく輝いていたんです」と観光事務所の方。

 石に比べるとコンクリートは作る時間を節約することができました。鐘はありませんが鐘楼の高さは107メートルあります。これは見応えがありそうですね。

 近代建築によって再建された街の眺めはどこかニューヨークの香りがします。

 「ヨーロッパ大陸と新大陸を最初に結んだ便がル・アーヴル - ニューヨークだったんです」

 現在の街の経済を担っているのがコンテナを積んだ船舶。貨物を取り扱う港としてはフランス一だそうです。

 今度は遊覧船に乗って港を間近で見学してみましょう。約1時間ほどの遊覧です。

 「こちらの貨物船は長さが366メートル、幅が51メートルあります。だいたい14,000個のコンテナを運ぶことができます」

 様々な貨物船や、普段見慣れない荷揚げや荷積の様子を見学することができます。

 今は便利な機械が何でもやってくれますが、昔はどれも人間がやっていました。そんな人たちが住んでいた古い界隈を訪ねてみました。案内してくれたのは、この地域で働いているというエリックさん。

 こちらはコンテナを利用して作られた学生用の住居(緑印)。広さは約25㎡、家賃は329ユーロ(約42,000円)。防音、wifi完備、港の眺望付き。

 このエリアには会社事務所や教育機関があり、昔の風情が残っているそうです。

 さて、そろそろお昼の時間です。ビーチの屋台Les frites à Victor へと向かいましょう(オレンジ印)。創業はなんと1927年!ここでフライトポテトと名物のクルスティヨンをいただきます。

 厨房のヴィクトールさんを訪ねると準備の真っ最中。先代と同じようにポテトは二度揚げ、使う油はピーナッツ油のみ。

 そしてこちらの丸いのが クルスティヨン。小麦粉、バター、玉子等々で作った生地を油で揚げ砂糖をまぶしたもの。

 ビーチでは海水浴を楽しむ人たちの姿がありました。

 さて旅人は今晩の宿へと向かいます。と、その前に、こちらの建物に寄って行きます。

 ここは2011年に作られた図書館(こげ茶印)。ブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤーの設計です。静かにのんびりと読書ができそうです。

 図書館の向かいにあるのが今晩の宿Oscar Hôtel(黄緑印)。建物はオーギュスト・ペレの設計。お部屋は50年代の雰囲気。窓を開けると目の前に「火山」と呼ばれる建物が見えます。先ほどのニーマイヤーの手によるものです。

 港町ル・アーヴルに来たからには、やはり海の幸を堪能しながら夕日を眺め、1日を終わることにしましょう(紫印)。

 さて今回の旅の費用は、遊覧飛行が60ユーロ、港の遊覧船が14ユーロ、フライドポテトが3.10ユーロ、丸い揚げパン?が3.70ユーロ、宿泊代が57ユーロで、締めて137.80ユーロでした。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、ずっと前から入りたかった学校の入学試験の発表があった。定員500人に6000人の応募という難関。一番に着いたのはいいけど、成績は最後から一つ目。つまり501番だった[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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