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新築の中世の城2 [ブルゴーニュ地方]

 昨日は台風が運んできた大気のせいで少々暑い一日になりました。

 しかし、いっときの猛暑とはちょっと違う感じがします。

 さらに、夜になるとどこからか鈴虫の鳴く声が聞こえてくるようになりました。

 こうしてどんどん時が流れ、早く落ち葉舞う秋になって欲しいものです。

 さて、中世の道具だけを使い、中世と同じ方法で建築中のお城ゲドゥロン城(château de Guédelon)。

 シリーズの二回目は、モデルになったお城が登場します。

Paris_Treigny.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年9月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 前回登場したマリリンさんが向かっているのが、ゲドゥロン城のモデルとなったラティーイ城(château de Ratilly)です。

 マリリンさん、小さい頃、このお城の周りで遊んでいました。

 城から出てきたのがオーナーのクレールさん。二人は友人同士。

 「お城作りは順調なの?」とクレールさん。

 「ええ、順調よ。来年には鳩小屋の塔が完成する予定なの。完成したら一日に2回、塔から鳩を飛ばす予定よ」とマリリンさん。

 因みに、昔は円筒形の塔で鳩を飼い食料にしていました。

 ゲドゥロン城が完成すると、このお城のような姿になるのだそうです。

 「二つの塔の間に入口があり、両サイドにそれぞれ塔があります。またファサードには石が一直線に並んでいます。これがフィリップ2世(1165〜1223年)の時代の典型的なお城です」とマリリンさん。

 ラティーイ城から4キロのところにあるのが建築中のゲドゥロン城です。

 完成までにはまだまだ時間がかかりそうです。

 こちらは城のファサードを作っているマチューさん。壁の幅は2メートルあります。

 中世のお城といえば要塞化されたお城です。この頃はまだ爆薬は使われていなかったようですから、厚み2メートルの壁は突破するのは難しかったでしょうね。

 「これは何をやっているんですか?』と取材班。

 「ロープを張っているんです。このロープに合わせて石を並べれば真っ直ぐに並べられます」とマチューさん。

 マチューさんは、最初は石工としてボランティアに石の作り方を教えていました。

 数年が過ぎるうちに別の仕事がしたくなって、今は左官の仕事をしています。

 「石の壁を作るのはとても面白いですよ」

 マチューさんはこの工事が始まったばかりの頃のメンバーだそうです。以来、17年間、ずっとここで働いています。

 「城を作りながら、出来上がるのを逐一見ているようなもので、なかなか体験できることではありません」

 さて、一回目にも登場したこのお馬さん、大きなあくびをしてました。

 お世話をしているのはルテシアさん。馬3頭を世話しているそうです。

 「この馬たちは仕事をするためにここにいるんですよ。お城の建築に必要な建材を運ぶのはこの馬たちなんです」

 この馬にかける首輪は中世の頃に発明されたものだとか。

 なるほど、この首輪があるから荷車を引くことができるようです。

 お城を囲む壁を作るのに300キロの石が必要だそうですが、それを馬たちが運ぶことになります。

 続く・・・。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、うちのワン公は、ちょっとでも庭に近付こうものなら、何にでも吠えるようになった。自転車、リス、鳥、車、通行人、馬、それに私にまで吠える。その代わり、見知らぬ人が近づいてくるとおとなしくなった

VDM(Vie de Merde)より


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