フランスのベニス2 [サントル・ロワール地方]
今週はフランスのベニスと呼ばれている村をシリーズで紹介しています。
二回目の今日はパリから車で1時間半ほどのところにある小さな村ボヌヴァル(Bonneval)を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
教会の塔に煙突のある家。そして赤やピンクのお花。
村を流れるのがロワール川。ロワール川とは言っても、あのお城で有名なロワール川(Loire)ではなく、その支流です。
綴りにするとLoirで、eが付いていません。紛らわしい〜。
それはさて置き、要塞で囲まれた村ボヌヴァルは、その周りをお堀が取り囲んでいます。
そして家々には直接そのお堀につながる出入り口があります。
この辺りはボース地方と呼ばれており、ボヌヴァルは “ボース地方のベニス” と呼ばれているそうです。
さて、観光客の皆さん、ここでボートに乗って散策の旅に出発されるようです。私たちも一緒に出かけましょう。
この幅では大きな観光ボートは無理ですね。小型のボートでのんびり散策するのが良さそう。
「まだボートが数隻しかない頃からこうしてお堀を走って楽しんでいます」とドロテーさん。
のんびり走っていると目の前に「頭を低く!」という警告が・・・。
危うく橋の下に頭をぶつけるところでした。
さらに進むと、両側に美しい庭が見えてきました。よく手入れされているようです。
見えてきたのはサン=フロランタン修道院。美しいですねえ。ちょっとボートを降りで見学したい気分。
ボートの発着所を掃除しているのはミシェルさん。
「草を取り除いてるんだよ。ボートに絡まったら大変だからね」
こちらはそのボートに乗船中のツーリスト。
「操縦はとても簡単ですよ。最初の5分で覚えてしまいます」と男性。
水の流れに任せて進んでいるとこんなところも通ります。蓮池のよう。
また、川岸にはかつての洗濯場があります。
途中で出会ったのはこの地域の歴史に詳しいマルクさん。1955年にボヌヴァルで生まれました。
「この辺りは、かつてサンミッシェル界隈と言われていた場所です。中世に作られた要塞の壁が残っています。この辺りは産業の中心地で、ラシャ製造職人、なめし皮職人、庭師など様々な労働者が集まっていました。また取引のために数多くの商人もここにやってきました。重要な商業都市でもあったんです」とマルクさん。
先ほど川沿いで見た洗濯場は全部で10箇所ほどあるそうです。たくさんの人がここで生活していたことの証明です。
昔はこうしてロワール川で洗濯していたそうです。
そして川沿いといえば、釣り人もいます。
今はこんなに静かな川ですが、かつては大荒れだったこともあったようです。
「1600年頃、ロワール川が決壊し、すべての橋が壊れました。まだ城壁の門や風車も壊れたそうです」と住民の男性。
どこからか子供達の明るい声が聞こえてきました。ボートクラブの子供達です。
「ここなら手軽にボートが楽しめます。生徒は全部で19人。学校のひとクラスと同じです」と指導員。
子供達のボート、なんだか団子状になって川の上を進んでいきました。大丈夫か???
映像を見ていると、ベニスというより、ベルギーのゲントやブルージュを思い浮かべてしまいました。
こんなところに、こんなに素敵な村があったなんて知りませんでした。一度、訪ねてみたいものです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、川の岸辺にある家に住んでいる。向こう岸には動物園がある。今朝、動物が動物園から逃げたというニュースを聞いた。初めは信じてなかったけど、家の庭でワニと鉢合わせした時には信じるしかなかった![[がく~(落胆した顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/142.gif)
」
![[がく~(落胆した顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/142.gif)
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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