フランスのベニス3 [コート・ダジュール地方]
早くも、年末のクリスマスパーティーやら納会やらの話が出るようになってきました。やっぱり一年が過ぎるのは早い!
その頃には皆、コートを着てマフラーなどしてるんでしょうね。
さて、今日はシリーズの三回目。
コート・ダジュールの村グリモー(Grimaud)には、ポール・グリモー(Port Grimaud)というマリーナがあります。
ここは、“プロヴァンスのベニス” と呼ばれているそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ボートがサン=トロペ湾に入っていきます。
現在は海岸沿いに家が立ち並んでいますが、1960年頃は沼地のようなところでした。
そんな折、この沼地の一区画が個人に売却されます。1962年のことでした。
そして大方の予想に反して、再開発を請け負った建築家は、ここに湖上の町を作ることにしました。
数年かけて全長7キロにも及ぶ運河が作られ、現在のポール・グリモーが生まれたのでした。
地図を見ても網の目のように張り巡らされた運河があるのがわかります。
ここは私有地ですが、観光客は自由にこの区画を散策することができるそうです。
ここで暮らしているというエミリーさんが案内してくれました。
エミリーさん、水上タクシーや観光ボートを運行している会社で働いているようです。
「ここでは車が禁止されているので交通の手段はボートになります」
アーチ型の小さな橋をくぐり抜けると、確かにベニスの雰囲気。でもちょっと新しい感じ。どちらかというとテーマパーク風。
「ここに並んでいるのは個人の住宅です。ちょっと作り物の感じがしますが、ちゃんとここで暮らしているんですよ。いくつか商店もありますし薬局やタバコ屋さんもあります。病院だってありますよ」
ベニス風の橋も架かっています。橋の数は全部で14本。
住人が移動する際に利用するのがこの水上バス。
「朝の9時に出発する便があり、それに乗ってパンや新聞を買いに行くんです」と住人たち。
そしてこちらが運転手のローランさん。
「一日20回くらい往復します。ポール・グリモーを循環しているんです。住人たちを乗せて島から島へと移動します」
住宅の数は2500軒ほど。島の数は16島。
こちらは住人のジャン=クロードさん。いつも一緒のワンちゃんは2歳。ご本人は76歳。
「1966年からここに住んでいます。住み始めた当時は25歳でした」
せっせと船の手入れをしているフィリップさんもここの住人です。
「10月くらいまでこの船で海に出ます。今は次の航海のために大掃除をしているところですよ」
2001年、ポール・グリモーには “20世紀の遺産” という称号が与えられました。
この称号、1999年に文化省によって創設されたそうです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私は乗り物酔いするたちなんだが、車、船、バスの他にもう一つ具合が悪くなるものがわかった。それは、エスカレーター。あれに乗ると一日中気持ち悪くなってしまう
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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