アンジュ地方のお宝2 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
ナントとトゥールの間あたりにあるアンジュ地方。この辺りにはお宝がいろいろあるようです。
昨日は伝統の船ガバールを紹介しましたが、本日はワインです。
アンジュ地方はロワール川一帯に広がるワインの産地に属しますが、フランスではボルドー、ローヌ川に次ぐ三番目のワイン生産地だそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
太陽が西の空に傾きかけた頃、二輪車に乗ったグループがブドウ畑の小道を走ってきます。
自転車のような・・・そうでないような・・・。
これは自転車にモーターをつけたソレックスという乗り物。
戦後間もなく発売されて、現在では電気モーターや電動アシストのものも売られているとか。
今回皆さんが乗っているのはレトロなタイプのようです。
「ソレックスはブドウ園を見学するのにちょうどいいんです。遅すぎず早すぎずで、ブドウを間近で見ながら走ることができます」とこのワイナリーDomaine de Pied Flondのフランクさん(赤印)。
見学した後は、もちろんここのワインを試飲できます。
「カヴェルネ・ダンジュのロゼです。やや辛口です」とワイナリーの方。
ブドウ園でワインを試飲できるなんていいですねえ〜。
空から見ると一帯にブドウ園が広がっているのがわかります。
20,000ヘクタールのブドウ園からつくられる銘柄は、カヴェルネ・ダンジュ、ボヌゾー、カール・ドゥ・ショーム等々32種類。
こちらはロワール川沿いにあるワイナリーChâteau d'Epiré - Savennières(黄印)。
「ロワール川からは暖かい空気が運ばれてきて、それを逆側にあった風車が止めてくれて、この辺り一帯が暖かい気候になっていたんです」とワイナリーの方。
一方、とあるワイン蔵では白ワインを試飲中です。
パトリックさんはパリで働いていましたが、それを止めて家業のワイナリーを継ぎました。
現在は、アンジュの代表的な白ワインを作るために、シュナンという品種のブドウを栽培しています。
「シュナンは独特の辛口白ワインを生み出す珍しい品種なんです」とパトリックさん。
そう言われると飲んでみたくなります!
最後にもう一つワイナリーを訪ねます。
1546年創業という、古い風車の跡が残っているワイナリーDomaine de Bablut(黄緑印)。
かつては粉挽とワイナリーの二足のわらじを履いていたそうです。
今日は、ジャン=ピエールさん(81歳)、クリストフさん(55歳)、アントワーヌさん(26歳)と、3世代が勢ぞろいしました。
「ずっと祖父や父と一緒にワン造りを手伝ってきました。長い歴史をつないでワイン造りが続けられてきたことを思うとちょっと感動します」とアントワーヌさん。
「世代から世代へと仕事が引き継がれてきたことを誇りに思っています」とジャン=ピエールさん。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から私は不器用です。友人もそれをよく知っていて、牡蠣の殻を開けるのをやめて、白ワインのボトルを空けてくれと言った。なにしろ、ワインの栓抜きで牡蠣を開けようとしてたから・・・」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0