フランスの食のお宝1 [フランスの郷土料理]
先週末のフランスは季節外れの暖かさ(というより暑さ)だったようです。
どうもアフリカからの暖かい空気がフランス全土のみならず南ヨーロッパ全体を覆っていたらしい。
気温が異常に上下するのは日本だけではなさそうです。
ともあれ10月も半分が終わってやっと本格的な秋を迎えられそうです。
秋と言えば・・・食欲の秋!
今日から4回のシリーズでフランスの郷土料理を紹介します。
第一回目の今日は、フランス北部ピカルディ地方の名物料理フィセル(ficelle)。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはコルビの青空市場。本日の料理を作ってくれるジュヌヴィエーヴさんがお買い物にやってきました。
「質のいいものの方がいいですね。だから小さな農家で作られたものを買うことが多いんです」
さあ、帰宅したらすぐに料理に取りかかります。
まずはクレープ生地を準備。次にデュクセル(duxelles)を作ります。
エシャロット、玉ねぎ、マッシュルームをみじん切りにして水分がなくなるまでバターで炒めたものがデュクセルです。
「昔はキノコを近くの森に取りに行ったものです。そのキノコを使うと独特のいい味になるんです」
ジュヌヴィエーヴさん、ざっくりと切って炒めたらフードプロセッサでみじん切りにしてました。
文明の利器は使うべし!面倒な作業から人間を解放してくれます。
このデュクセルとクレープを使った料理がフィセル・ピカルドゥ(ficelle picarde)です。
この料理が生まれたのは1956年のことでした。
生みの親は料理人マルセル・ルフェーヴル。コンクールに出すために発明した料理でした。
これが人気を博し、以来、ピカルディ地方を代表する料理になったのでした。
「お客さま、特に外国からのお客さまをお迎えした時は必ずこの料理を作って出しますよ」
準備ができたら、まずはクレープを焼きます。
このクレープに、ハムとデュクセルをのせたら巻きます。
これを耐熱皿に入れ、生クリームをかけます。
「ベシャメルソースをかける人がいますが、それは間違い。本物は生クリームです」
最後におろしたグルイエールチーズをたっぷりのせたらオーブンで焼きます。
こんな風に焦げ目がついたら出来上がり。
おばあちゃんが作ってくれたフィセルを家族全員でいただきます。
「もう最高です。それ以外に言うことなし」とお孫さん。
こんなに言ってもらえるんだったら、おばあちゃんも作った甲斐がありました。
「これはこの地方伝統の料理で、子供の頃から食べています。母の作ってくれたフィセルは世界一だと思いますよ」と娘さん。
今年78歳になるジュヌヴィエーヴおばあちゃん、毎月一回はこの料理を作って家族に食べさせてくれるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、祖母が作ってくれた美味しいトマトソースを自分でも作ってみようと何年も試していたのだが、34歳にしてやっと作ることができた。それは、袋に入ったフリーズドライのトマトソースの味だったのだ
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
何故か、この言葉を覚えていて
反応してしまいました。
champignons de duxelles
と
duxelles de champignons
どちらが正しいのでしょうか
おじゃましました。
by たあさん (2017-10-16 00:22)
ジュヌヴィエーヴさん、卵を割るのに、卵どうしをぶつけてましたね!料理上手の人にしては、珍しい。
by opas10 (2017-10-16 23:09)
たあさん
duxelles、ご存知でしたか!
duxelles de champignonsが正しいですよ。
by carotte (2017-10-18 16:19)
opas10さん
あれですね、ゆで玉子の殻をむくみたいにぶつけてましたね。ずっとあの方法でお料理しているのかも。
by carotte (2017-10-18 16:21)