お宝を取り戻せ! [フランスのお宝]
先日、ある映画(スペインとアルゼンチンの合作)を観ていたら、みんなで写真を撮るシーンが出てきました。
そこでは「はい、チーズ!」ではなく「はい、ウィスキー」と言っていました。
確かに、キーと言えば口が横に広がってにっこり笑った顔になります。
考えてみれば「チーズ」じゃおかしいですよね。チーはいいけど、ズになったら口が閉じて三角になってしまいます
一体、なんでまた日本では「チーズ」になってしまったのか・・・。大きな疑問。
さて、数々の名品を所蔵するるパリのルーヴル美術館。
この度、大変なお宝を手に入れようと一般から寄付を募っているそうです。その額、なんと1,000万ユーロ(約13億円)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
そのお宝がこれ。時祷書と呼ばれる携帯用の本です。
「小さなバッグに入れて持ち運ばれていました」と男性。
この本、あのフランス国王フランソワ1世が、姪にあたるナバール王妃にプレゼントするために作らせたもの。
金箔や宝石で飾られたカバーを見ると、とても本には思えません。しかし中を開くと、確かに本。美しい挿絵が描かれています。
「これは値段がつけられないくらい高価なものですね」と取材班。
「その通りです。それが問題なんです」と関係者。
来年早々に、ロンドンの古美術店で売りに出されることになっているこの時祷書、どういう経緯でフランスから出てしまったのか?
こうなったらルーヴル美術館の威信にかけてフランスに取り戻さなくてはなりません。
そこで、一般から寄付を集めるという策に出ました。目標額は1,000万ユーロ(約13億円)。
これだけで、ルーヴル美術館が新しい美術品を購入するための年間予算額の2倍に当たると言います。
早速、名乗りを上げたのがLVMH。ルイヴィトンやディオールなどいくつもの高級ブランドを傘下に持つ企業です。
なんと目標額の半分500万ユーロを寄付すると発表しました。
右側の男性はLVMHのCEOベルナール・アルノーの顧問。
自前の美術館も作った上に、こんなところにも寄付するなんて、この会社、相当儲かってます。
「10ユーロでも20ユーロでも寄付していただき、この貴重な美術品が我々のものなんだと思っていただくことが重要なんです」とルーヴル美術館の方。
そう言えば、サモトラケのニケの修復でも同じように寄付を募っていました。
その寄付に参加した一人がこの方マリア=アメリアさん。すでに7回もこのような寄付をしているそうです。
「こうして美しくなった彫像を見ると、この修復に自分が参加したんだと実感できて誇りに思います」
残り500万ユーロが無事に集まり、この小さなお宝がフランスに戻ることを祈ります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、誰かがうちの郵便受けに、“がんばらなくても痩せる方法” と言う本を置いてった」
VDM(Vie de Merde)より
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