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週末はバーゼルで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、スイスとドイツとフランスの3つの国境が接する、スイスの都市バーゼルを旅します。

 パリからは高速列車で3〜4時間、空路なら直行便で1時間。さて、どんな街なんでしょう?

Suisse_Basel.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月21日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ライン川の岸辺にできた街がバーゼルです。この美しい橋はミットラレ橋(青印)。ライン川と同じ色の路面電車が走っています。

 街の見物は徒歩で。今日はガイドのマドレーヌさんが案内してくれます。

 「人口20万人ほどのこじんまりとした都市です。とても住みやすい街ですよ。ライン川で泳いだり、近くのお店で飲み物を飲みながらのんびりしたりして過ごします」

 バーゼルには45もの美術館があるそうです。その中の一つ、バーゼル市立美術館に行ってみましょう(赤印)。この日はシャガール展が開催されていました。しかし、旅人が訪ねたのはピカソの展示室。

 この美術館にピカソの作品が所蔵されるようになったのにはちょっとした事件がありました。

 50年前、アメリカの投資家が大金を叩いてピカソの作品を手に入れようとしていました。それを阻止しようとバーゼルのあちこちで資金集めの運動が起こりました。

 そして1976年、集まった資金でめでたく市立美術館がピカソの作品を購入したのでした。しかし、事件はそれだけにとどまりませんでした。

 「館長がピカソのアトリエを訪ねると、ピカソが、どの作品がいいか選んでくださいと言いました。その時、妻のジャクリーヌが、2枚目はプレゼントしたらと言ったのです」

 おかげで美術館にはこれだけのピカソの作品が集まりました。

 芸術作品はバーゼルのあちこちで鑑賞することができます。こちらはジャン・ティンゲリーの作品。スイスの建築家マリオ・ボッタが設計したジャン・ティンゲリー美術館に展示されています(緑印)。その庭にはベルギーの作家ヴィム・デルヴォワの作品「大聖堂」。

 そしてすぐ隣にあるこの美しい高層ビルはロシュ・タワー(水色印)。設計したのはバーゼル出身の建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン。この二人、東京のプラダ青山店も手がけています。

 次はちょっと変わったこの乗り物に乗ってライン川を渡ります。エンジンは使わず川の流れに任せて対岸へと向かいます。こちらの方が船長さん。ライン川ですから、こんな大きな観光船も航行しています。

 そろそろ今晩の宿Hotel Motel Oneへと向かいます(こげ茶印)。バーゼルの物価は高いらしく、今回の宿は単純にコストパフォーマンスの良さで選んだそうです。

 翌日は市庁舎前で開かれている青空市へ行ってみましょう。最初に目につくのは市場より市庁舎。赤いファサードが印象的。16世紀初頭の建築だそうです。

 市場を見ているうちにお腹がすいてきました。スイスの郷土料理レシュティをいただきましょう。ここはRestaurant Hasenburg(オレンジ印)。

 「レシュティは、千切りにしたジャガイモに塩・コショウをして、バターで炒めたものです」

 日本でも洋食屋さんに行くと料理の付け合わせに出てくるあの料理です。周りがカリカリっとして美味しいですね。レバーの炒め物にこのレシュティを添えた料理がこのお店のスペシャリテです。

 食事代はちょっとお高めなのでデザートは諦めて、その代わりに甘いお菓子をお土産に買っていくことにしましょう。

 約600年の伝統を誇るバーゼルの銘菓バーズラー・レッカリー。シナモンやナツメグなどの各種スパイス、ナッツ、ピール類を入れて焼いた独特の固いクッキーです。こちらのお店Läckerli Huus AGは1903年からこのクッキーを作り続けています(紫印)。

 最後に市街地から電車に乗って10分ほどのところにあるバイエラー財団へ行ってみましょう(黄緑印)。緑に囲まれた美術館にはモダンアートや現代アート作品が展示されています。この日はパウル・クレー展が開催されていました。

 さあ、そろそろ帰る時間となりました。ライン川を横切るあのボートに乗って、駐車場へと向かいます。今回の旅人さんたちはバーゼルまで車で来たようです。

 さて今回の旅の費用は、路面電車一日券が10ユーロ、バーゼル市立美術館が25ユーロ、バイエラー財団の入場券が25ユーロ、ボート代が1.50ユーロ、宿泊代が150ユーロ(高い!)、レストランの食事が45ユーロ(高い!)、お土産のレッカリーが11ユーロで、締めて267.50ユーロ(約35,000円)でした。(念のため、スイスの通貨はスイス・フラン。今回はユーロに換算して算出してあります。)



******* フランス人のつぶやき *******


今日、中学で地理を教えている。授業中にある生徒がひどく怒って叫んだ。『先生、アマゾンは川ではありません。あれはネットで品物を注文するためのサイトです!』

VDM(Vie de Merde)より


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