地方の美味しいもの2 [フランスの郷土料理]
今週は、シリーズでフランスの隠れた美味しいものを紹介しています。
第二回目の今日は、リヨンで生まれたデザート、プラリネのタルト(tarte à la praline)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月31日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
リヨンの街を流れるソーヌ川。
この中洲にあるのがバルブ島(Île Barbe)。現在はリヨン市の9区にありますが、かつてはサン=ランベール=リル=バルブ(Saint-Rambert-l’Île Barbe)という独立した村でした。
その名はこの界隈の名前となって残っています。
ここで生まれたのがこの真っ赤なタルト。正式な名前は、サン=ランベールのプラリネ・タルト。
この赤いつぶつぶがタルトに使われているプラリネです。
因みにプラリネとは焙煎したナッツ類に熱した砂糖を混ぜてカラメリゼしたもの。
「リヨンでは昔から普通の家庭でプラリネを使ったデザートがよく食べられていました」とパン屋さん兼お菓子屋さんのフィリップさん。
作り方は、まずは玉子、バター、小麦、砂糖を使って生地を作ります。
こうやって混ぜ合わせたら1日寝かせます。そうすると、プラリネ入りのこの赤いソースがよく馴染むのだそうです。
フィリプさん、弟子に作り方を伝授しています。
「プラリネが透明になったら出来上がりです」と弟子。
どうもこのソースの中には生クリームも入っているらしい。生クリームがプラリネの味をマイルドにしてくれるそうです。
プラリネを砕くと中にアーモンドが入っています。このプラリネの元祖はローマにあるとか。
出来上がったタルトをお客様に食べていただきます。
なんだか大きなビスケットに赤いプラリネを分厚く塗ったようなお菓子ですね。
「見た目がいいですね。僕は赤が好きですから。それにこれは食べるのも簡単。そして味にうるさい人が美味しいと言って食べるデザートですよ」と男性。
フィリップさんのお弟子さんがプラリネを塗っています。均等に塗るのはなかなか難しいですね。
リヨンではウェディングケーキがこのプラリネ・タルトになってたりするそうです。
それだけ愛されているお菓子ということなんでしょうね。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、元彼が “10キロ痩せる方法” という件名のメールを送ってきた。そのメールを開いた時、私は大きなタルトの一切れを夢中で食べている真っ最中だった 」
VDM(Vie de Merde)より
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