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地方の美味しいもの5 [フランスの郷土料理]

 11月ともなるとさすがに日が短くなります。5時頃には外は真っ暗。

 今のところ東京の気温はそれほど下がらず、暖房なしで済ませています。しかし、もうあと一週間かそこいらになると、夜は暖房が必要になってくるかもしれません。

 一ヶ月ほど前にはまだまだ遠いところにあった季節がすぐ目の前にやってきます。

 さて、フランスの地方で生まれた美味しい食べ物を紹介するシリーズも最後となりました。

 今回は、ノルマンディ地方の都市カーン(Caen)の名物料理トリプ・ア・ラ・モード・ドゥ・カーン(Tripes à la mode de Caen)(カーン風トリプ)を紹介します。

Paris_Caen-2.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2017年11月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのカーン風トリプ。テリーヌに仕立ててあります。

 間もなく初冬になろうかというこの時期、次々にお客様がこの料理をお買い求めになっていきます。

 「お店の前を通ると、匂ってくるのよ。寄らずにいられないわ」と女性。

 「今週末は子供達を連れて両親の家に行くんですよ。皆、トリプが大好きなんで持って行って食べることにしました」と男性。

 トリプはどうも週末のご馳走になっているようです。

 料理人たちは腕によりをかけてトリプを作ります。

 トリプと言えば家畜の内臓を使った料理。つまりモツ料理です。

 カーン風トリプの材料は、牛の足、センマイ(第三胃)、ギアラ(第四胃)、ミノ(第一胃)、そしてハチノス(第二胃)。

 それぞれざく切りにしたら、玉ねぎや人参と一緒に、ブーケガルニの入ったスープで一日かけてコトコト煮込みます。

 「長年の経験で大体の味は想像がつきますが、野菜の甘みや酸味がどれくらいかによって、トリプの味も微妙に変わってくるんですよ」と肉屋のフィリップさん。

 今日は大勢の人が集まってフィリップさんの作ったトリプを食べるようです。

 「朝の6時にこれを食べると美味しいんですよ」と男性。

 「お客さんがたくさん来た時にフライドポテトと一緒に出すんですよ」と女性。

 お店で売っていたのはモツ煮込みを固めたテリーヌ。

 お店の棚にはたくさんのトロフィーが並んでいます。

 カーンではトリプのコンクールが大々的に開催されるようです。今年も10月末に開催されました。

 その大会で、見事に “tripière d’or(トリピエール・ドール)” を受賞したのがフィリップさんでした。

 トリピエール・ドールは、カーンのトリプを普及する活動を行っているコンフレリーです。

 つまりそのコンフレリーから表彰されたわけです。その証拠がこの銅なべカップ。来年の大会までこの棚に飾られることになります。

 終わり。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、鍋にラヴィオリを入れてと彼に頼んだ。そして気がついた。“ビニールの袋から出して” というのを忘れてしまったことに。その結果、どうなったか・・・

VDM(Vie de Merde)より


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コメント 2

管理人

日本のもつ煮込みとはかなり違いますね!
by 管理人 (2017-11-11 08:17) 

carotte

管理人さん
そうですね、見た目も味も違いますねえ〜。
by carotte (2017-11-12 13:28) 

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