パリの大観覧車その後 [パリ]
まだ夏の暑さの残る約1ヶ月かそこいら前までは、陽の当たらない場所を選んで歩いていたのですが、この時期になると逆になってきました。できるだけ日の当たる場所を選んで歩いています。
酷暑の夏はギラギラと鬼のように輝いていた太陽も、今では温かさと幸せを運んできてくれる優しいお母さんのように見えます。
久しぶりに先週末は晴天に恵まれて太陽のありがたみを実感しました。この調子でまた今週末もよろしくお願いしますよ!
さて、去年の11月末、コンコルド広場に設置されている大観覧車が撤去されてしまうかもしれないという話を当ブログで取り上げました。以前の記事は→こちら。
12月31日を過ぎたら撤去されることになっていた大観覧車、ずるずると今年の5月過ぎまで営業を続けていたようです。
そして今は別の問題へと発展してしまいもうグダグダです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年11月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
11月10日の夜、大観覧車を設置するためのトレーラーがコンコルド広場にやってきました。翌朝、さっそく組み立てが始まりました。
ということは、あれから一旦は解体されて引き上げたようです。
そして今回は、例年通り6ヶ月間の設置許可をパリ市から得て営業を始めることになったらしい。
しかし、パリ市は、来年はこの許可を更新しないとしています。
これに対し、先々週、移動遊園地業者らが抗議活動を行いました。ご覧の通り、道路が業者のトレーラーに占領されてしまってます。
トレーラーには「私はお祭りが好きだ。よってお祭りを守る」と書かれたプラカードが掲げられています。
そんなことが起きている最中に、今度はパリ市が取り調べを受けるという事態になってしましました。
というのも、例外的に半年間の許可を与えたのは一企業に不当に肩入れしていると疑いをかけられたからです。
そして、その企業主であるこの方、マルセル・カンピオン氏もまた自由競争を尊重しなかったとして取り調べを受けています。
この話、どうも裏で都市景観保護団体が動いているような気がします。
団体にとってこの大観覧車は歴史的景観を破壊する悪者にしか見えません。しかも許可されている面積の2倍もの広さを占領しているとか。
しかし、別の目で見ると、パリのシンボルみたいで素敵!となります。
これはちょっと難しい問題ですね。
パリ市の発表によれば、今のところパリ市が特定の企業だけをえこひいきしているということを示すものは何も出ていないとのことです。
毎年、シャンゼリゼ通りのイルミネーションとともに大観覧車のイルミネーションも始まるというのが恒例になっています。
こうなったら年末だけは設置を許可するということで手を打ったらどうなんでしょうかねえ〜。
ちなみに、シャンゼリゼ通りのイルミネーションは2017年11月22日から始まるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼が窓辺にたたずみ、素晴らしい都市の景観に見とれていた。その姿が素敵に見えたので抱きしめたくなって近づいたら彼が言った。『来ちゃダメ。オナラをしたばっかりなんだから』」
VDM(Vie de Merde)より
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