コーサ・ノストラのボス [イタリア]
東京は一昨日の夜辺りから寒くなってきました。
室温が20度を下回り始めたので暖房のスイッチを入れました。22度くらいはないともたないです。
11月も後半、寒くなるのも当たり前か・・・。
さて、11月17日の昨日、一人の男が獄中で亡くなりました。
その名はトト・リイナ(Toto Riina)。
本名をサルヴァトーレ・リイナ(Salvatore Riina)と言い、イタリアのマフィアの最高幹部、つまりボスとして長く君臨していました。
享年87歳。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年11月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがゴッドファーザーの中のゴッドファアーザー、トト・リイナの生きている最後の姿です。
シチリア島のパレルモにある刑務所で撮影されました。
最近では体調を崩し危篤状態が続いていたようです。
この映像は1993年に逮捕された時のもの。2年後に行われた裁判では全ての容疑を否認しました。
「私は犯罪を犯すような結社など知りません。コーサ・ノストラについての話も聞いたことがありません」とトト。
このつぶらな瞳とは裏腹に、もっとも残虐なゴッドファーザーの一人と言われ、150人余りの殺人を首謀したとされています。
中でも記憶に残るのが、1992年に反マフィアの判事ジョヴァンニ・ファルコーネが高速道路で暗殺された事件。
判事の車が通るアスファルトの道路下には500キロもの爆薬が仕掛けてあったそうです。
すごい話ですね。事前に道路工事をして爆薬を埋めたということになります。
しかも爆発させたのはテレビのニュース番組が始まる30分前。
この事件が何度も報道されることを見越して行われた殺人に思えます。
強力な組織がないとこんなことはできないですね。
トトは逮捕される前の20年近く、シチリア島を恐怖で支配していたとか。
ここまで力を持ち続けたのには政治家とのつながりがあったからのようです。当時の首相や大統領の側近とも付き合いがありました。
1993年に逮捕された時は62歳。その後25年間を獄中で過ごしたことになります。
その間、26回の終身刑を言い渡されました。
獄中にいる間に組織のボスは入れ替わり、トトの役割は終わっていたでしょう。
25年間の獄中でどんな暮らしをして、何を考えていたのか・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕のパパは、近所の暴走族をまんまと騙してしまった。あいつら、パパがロシアマフィアの一員だと思い込んでらしい 」
VDM(Vie de Merde)より
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