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サヴォワ地方のお城4 [ローヌ=アルプ地方]

 最近、日が暮れるのが早くなったなあと思い、東京の本日の日の出日没の時間を調べてみました。

 日の出が6時26分、日没が16時30分。

 パリはどうかと言えば、日の出が8時13分、日没が16時58分。

 東京に比べて朝が遅い分、日没も遅くなっています。とは言っても、やっぱりパリの方が日が短いですね。

 さて、サヴォワ地方のお城を巡るシリーズも今日が最後になりました。

 最後はレマン湖の岸辺にあるリパイユ城(Château de Ripaille)を訪ねます。

Paris_Savoie.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年11月2日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 レマン湖の岸辺を走っていると見えてくるのがこのお城です。

 お城というより昔の貴族の邸宅といった風情。上から見るとこんな感じ。

 13世紀末か14世紀初頭に作られました。そもそもが個人の邸宅だったようです。

 以来、増改築を繰り返しながら19世紀にこの姿になりました。向こうに見えるのはレマン湖。

 1892年に裕福な実業家に買い取られ、時代に合わせて暮らしやすいようにリノベーションされました。

 こちらの窓、すべて手元で操作できるように作られています。

 「ご覧の通り、今でもちゃんと機能してますよ。嬉しいですね」と男性。

 こちらの方がその実業家フレデリック・アンジェル=グロ。そのひ孫に当たる白髪の紳士ルイ=ネケールさんが現在のオーナーです。

 20世紀初頭に改築されただけあって、近代の香りのするキッチンです。

 「ここでは石炭が使われていました。それぞれの部屋のお風呂に使われるお湯もここから供給されていたんです。ここには7つの浴室がありました。1900年当時のパリのアパートには浴室なんてありませんでしたから、ここがいかに近代的だったかがわかります」とルイさん。

 そしてこんなものもありました。一階のキッチンで作られた料理は、この手動式のエレベーターで二階の食堂に運ばれました。今もちゃんと動いています。

 さて、ルイさんの奥様エリザベートさんはこのお城の保存と維持のために私費を投じてリパイユ財団を設立しました。

 お二人とも歴史的建造物の保存に熱心なようです。

 お城の一室には中世の頃の食堂を再現したお部屋もあります。

 「こうやって座って食事をしていたわけですが、問題は、後ろは異様に暑いのに前は寒かったことです。昔は部屋を均一に暖めるのは難しかったんです」とルイさん。

 このお城も一般に公開されています。お城を見ればサヴォワ地方の歴史も見えてきます。

 「窓があってルネッサンス風ですが、あの塔のように中世の様式も残されています」と見学者の男性。

 一方、こちらはボジョレーからやってきた見学者のご夫婦。ちょうどバスルームを見学中でした。

 「長い歴史を生きてきたお城でありながら、うまくリノベーションしてありますね。それにブドウ園もあって親しみを感じます」

 ブドウ園はエリザベートさんの担当。ここでは500年前からワイン造りが続けられてきました。

 「昔から続けられてきたワイン造りを受け継ぐことができてよかったと思っています」

 最後は、中世とルネッサンスと近代が融合した興味深いお城でした。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、古い蔵のリノベーションに取り掛かった。古くなった壁の石を一枚剥がすと、奥に鉄の棒が見えた。何かのレバーかなんかだと思い力一杯引っ張った。秘密の扉が開いたかって?とんでもない、一瞬で屋根が総崩れ落ちた・・・

VDM(Vie de Merde)より


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