カフェやビストロの名前 [トピックニュース]
ローマのサンピエトロ広場にも樅の木が到着したそうです。興味のある方は→こちら。
こちらの樅の木はポーランドからやってきました。ストラスブールのよりちょい小ぶり。
これから装飾が施され、点灯されるのは12月7日だそうです。
さて、フランスには現在カフェやビストロが合わせて34,700軒ほどあるそうです。
10年前に比べると5,500軒も少なくなったと言います。
コーヒー好きのフランス人、カフェは不動の地位を築いていると思っていたのですが、減少傾向にあるようです。
それはともかくとして、そのカフェやビストロの名前が本日のお話です。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年11月22日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはパリ近郊の町ソー(Sceaux)にあるビストロLe Chiquito(ル・シキト)。
エリックさんがこのお店を両親から引き継いだのは約10年ほど前のこと。町でこのお店を知らない人はいません。
「エリックの所で一杯やろうよではなく、シキトの所で一杯やろうよとなります」と常連客。
「シキトは目印みたいなものなんですよ。町の特定の場所を指す目印です」とエリックさん。
しか〜し、フランスには “シキト” という名前のビストロがわかっているだけで53軒もあるそうです。
日本人からすれば随分と変わった名前のように思えますが、思いの外たくさんのお店に使われているようです。
それにしても “シキト” なんて、いったいどこから来た名前でしょう?
「メキシコじゃないのかい?」と男性。
「どうしてシキトって言うかって?知らないよ。そんなこと疑問に思ったこともないよ」と別の男性。
その答えは、1950年代にありました。
「当時、タバコ屋を開店する資金を提供する代わりに、店にタバコや葉巻の名前を付けさせたんです。まあ、言ってみれば広告みたいなものです」とホテル・レストラン組合の方。
それでカフェやビストロにも広がったということのようです。
Chiquitoもタバコの銘柄でした!スペイン語ではチキートと発音するらしい。パッケージにはソンブレロをかぶった男と馬の絵。
現在はタバコ規制法により新しいお店にタバコの名前をつけることはできません。
しかし、名前をつけるのにうってつけのものは他にもいろいろあります。
例えば、ロンシャンやヴァンセンヌなど競馬場の名前をつけたり、お店のロケーションから「ステーション・カフェ」、「市役所カフェ」、「広場カフェ」なんてのがあるかと思えば、凝った言葉遊びの名前をつけたお店もあります。
今となってはタバコとはっきり分かる名前をつけたカフェや喫茶店では集客が難しいかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、パン屋のおばさんから、タバコ屋の向かいに住んでいる男が、妻を寝取られた男だと知った。しかし、パン屋のおばさんが知らないことが一つある。そのタバコ屋の向かいに住んでいる男が僕だってことをね」
VDM(Vie de Merde)より
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