世界の屋根から2 [イギリス]
職場にお歳暮やなんかが届いて年末らしくなってきました。
「今年のうちにXXを済ませて」というのは忘れて、「来年にできることは来年に!」を合言葉に、この師走を乗り切りたいと思っています。
さて、シリーズの二回目は英国のバース(Bath)へ向かいます。
バースと言えば、温泉で知られていますが、歴史のある古い町並みも魅力的です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年11月21日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バースの朝。
これは英国特有の霧?それとも、温泉の湯気?
こちらは建物の屋上に作られた温泉です。
あったかそう!とは言っても、お湯の温度は33度。温水プールよりちょっと暖かいくらい。
日本人ならもっと熱くないと温泉に入った気分にはなれそうもありませんが、あちらの方々は満足げ。
「バースは素晴らしい町ですよ。こうして高いところで温泉につかりながら屋根を眺めるのはとても楽しいです」と女性客。
霧が晴れて町が眠りから覚める瞬間です。
およそ2000年前にローマ人が発見した町バース。当時作られた温泉施設が今も残っています。
その向こうに見える大聖堂はバース修道院(Bath Abbey)。1499年に建てられ19世紀に改修されました。
扇を開いたようなアーチ型の天井が美しい!
250段の階段を上がると、ちょうど大時計の裏側に出ます。
「バースに来たら、ここに上がってみたいと思ってたんですよ。今日、初めて実現しました」と子連れの男性。
次は屋根の上に出てみましょう。ちょっと怖いけど、町を一望できる絶好の場所です。
「素晴らしい眺めです。18世紀のジョージアン時代の建物がずらりと並んでいて感動します」と女性。
「ここからなら季節によって姿を変える町を眺めることができます」とガイドさん。
このバース市街全体が世界遺産に登録されています。
今度は気球に乗って空から眺めてみましょう。
見えてきたのがロイヤル・クレセント。三日月型の集合住宅です。作られたのは18世紀後半。
「下を見ると円形の建物と三日月型の建物が一本の通りで繋がって鍵のように見えます。これはフリーメイソンが作った建物なんです。鍵はフリーメイソンのマークですから」と気球のオーナー。
気球はバース市街を離れて北へと向かいます。
緑に囲まれた田舎の集落が見えてきました。ここはコッツウォルズ。
中世の田舎町に迷い込んだような気分。
この古い建物の屋根を守ってきたのがこれらの職人さんたち。そして、400年もの間使われ続けてきた瓦がこの薄い石灰岩です。
「昔の人はこれをうまく屋根にかぶせて雨から家を守っていたんです」と職人さん。
そんな古い家を修復してできたのがこの宿泊施設。素敵なお部屋!泊まってみたいですね。
ここのオーナーがヴィヴィアンさんです。都会からこの田舎にやってきました。
「都会の喧騒を逃れて2〜3日ゆっくりしたいという方がよくお泊りにいらっしゃいます。屋根の上を風が吹く音や雨の音が聞こえるので自然を身近に感じることができるんです」とヴィヴィアンさん。
蜂蜜色の石と言われる石灰岩でできた家は歴史がいっぱい詰まっているようです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、17歳になる息子が、浴室にある蘭の花がいつまでも枯れないで咲いているなんてすごい!と言った。息子よ、あれは造花だ」
VDM(Vie de Merde)より
四日前バースにいました(^^)
ローマ風呂も見ました!
by ma2ma2 (2017-12-06 18:56)
ma2ma2さん
あらま、そうでしたか!
ローマ風呂が今も残っているなんですごいですよね。
by carotte (2017-12-07 23:40)