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イタリアを巡る旅2 [イタリア]

 シリーズの二回目は、ヴェネツィアの潟の中にある島の一つ、ブラーノ(Brano)を訪ねます。

Rome_Burano.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年10月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのブラーノ。びっくりするくらいカラフル!おもちゃではなく本物です。

 水上に降りて見てみましょう。近づいてみると、17世紀の絵画のような町がそこにありました。

 ボートに乗ってやってきたのがジノさん。家々のことなら何でも知っています。何しろ壁に色を塗ったのはジノさん自身。

 「この町の歴史によると、昔からそれぞれの家はそれぞれに違った色に塗られていたんですよ。というのも、5〜6ヶ月漁に出て家を空けていた漁師たちが町に戻った時、自分の家がすぐにわかるようにと家に色を塗ったのです」とジノさん。

 今日は、友人の家のペンキ塗りを仕上げるためにここにやってきました。

 そのジノさんの友人がこんなお話をしてくれました。

 「長い漁を終えて島に戻ってきた漁師が、自分の家へ帰ろうとしたんだが霧がかかっていて、どれが自分の家かわからない。迷子になってしまったんだよ。それである家の前に座っていた女に、『私の家はここだったかな?』と訊いたんだ。すると女が烈火のごとく怒り出して『あんた、私のことがわからないのかい!?情けないねえ。3ヶ月前、あんたが出発する前に結婚していた女がこの私だよ』」

 なるほど、これはちょっとまずいですね。夫婦円満のためにも区別がつくようにしておかなくては!

 でも、結局のところ本当の理由ははっきりしていません。

 こうして町並みを見ていると、色がなかったらどれもみな同じでやっぱりわからなくなってしまいそうです。

 各家の前には船着場があり、今でもここから船が漁に出て行くそうです。遠くにはあのヴェネツィアが見えています。

 こちらの男性はブラーノ出身のフランス人でマルコさん。奥様のフランソワズさんと一緒に定期的に島にやってくるそうです。島には代々一家が住んでいた家があります。

 「一階に大きな暖炉があって、この島独特の作りになっています。ここに来ると家族で一緒に暮らしていた子供の頃のことを思い出します」とマルコさん。

 漁師の家はこじんまりしていますが、一体何人くらいで暮らしていたんでしょう?

 「当時は5〜6人で住んでました」とマルコさん。

 漁師の生活は楽じゃなかったようです。中には10人家族で住んでいた家もありました。父親が漁に出て一家を食べさせていたそうです。

 そして、漁師たちは、こんな風に玄関前のテラスでご近所同士一緒に食事をしたりお酒を飲んだりするのが好きでした。

 一方、このカラフルな家の他にブラーノの名物といえば、このサン・マルティーノ教会の鐘塔。

 ご覧の通り左に傾いています。ブラーノの斜塔として知られているそうです。

 そしてこの刺繍も町の特産品です。夫が漁に出ている間、妻たちは玄関の前でこうして刺繍を縫ってたそうです。

 町にはもちろん観光客もやってきます。でも、落ち着いた漁師町の佇まいが壊れることはありません。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、そして少し前から、ひどく怒りっぽい上司の下で働いている。今朝になって、彼がタバコを止めようとしていることを知った・・・

VDM(Vie de Merde)より



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