イタリアを巡る旅3 [イタリア]
シリーズの三回目は、トスカーナ地方にあるサン・ジミニャーノ(San Gimignano)。その町並みはユネスコの世界遺産に登録されています。
どんなところなんでしょう?早速、訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年10月11日に放送)
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トスカーナ地方の田園の中に現れたサン・ジミニャーノ。
漁師町ブラーノとは異なり、シックな佇まい。
丘の上に並ぶ塔は競い合うように空に向かって立っています。どれも中世に建てられました。
そんな塔の一つにお住まいなのがピエール=ルイージさん。
「作られてから1200年にもなる建物です。ここに住むということは、過去とともに、歴史とともに暮らすということなんです」
階段を上がって中に入ってみました。素敵な窓。そこから見える風景もまた趣があります。さすが世界遺産。
「こちらの家具は18世紀のもの。そしてここが塔の石壁です。このおかげで音響がいいんですよ」
ルイージさん、家族とともにここにお住いのようです。
塔の上には見晴らしのいいテラスがあります。眼下に見えるのはブドウ園とオリーブ園。
「サン・ジミニャーノは中世のマンハッタンって言いますが、真似ようとしたのはニューヨークの方ですよ(笑)。でもニューヨークに比べるとこちらの建物は人間が親しみの持てるサイズですしシンプルですから気に入っています」と息子さん。
サン・ジミニャーノはかつてローマとその他のヨーロッパの国々とをつなぐ道の要所になっていました。
また、イタリア有数の白ワインの産地としても知られています。昔は王様や教皇が飲む高級ワインだったそうです。
ここはワルテルさんのぶどう園。
「13世紀頃、サン・ジミニャーノのワインはヨーロッパ中の宮廷でよく飲まれていました。フランスの宮廷でも飲まれてたんですよ」とワルテルさん。
トスカーナのワインと言えば赤。この地域で白ワインというのは例外的だそうです。
ワルテルさんがワイン蔵に案内してくれました。最高級のワインはここで静かに一年間を過ごします。
こうしてできたのがこの白ワイン。銘柄はヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ。
ワインの他にもトスカーナ地方のグルメが集まっています。
毎週開かれる青空市にやってきたのはエリッタさん。お買い物をすませると取材班を一番高い塔の上に案内してくれました。ここは町役場の塔。
「中世の頃、最初の行政官がこの塔より高い塔を建てることを禁止しました。そこで裕福な一族が、あそこに塔を二つ並べて建てたんです。一つを上に乗せればここより高くなるわけです(笑)」
エリッタさんはこの丘の上の家で暮らしています。ここからはサン・ジミニャーノの塔が見えます。
その塔を見ながらお料理をするのが日課。作っているのはタリアッテーレ。すべて手作り。美味しそうですねえ〜。
出来上がったら庭のテーブルで待っていたお友達に食べていただきます。
ワインにパスタに美しい町並み。三拍子そろった町でした。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、同居人はお風呂よりパスタを茹でるためにお湯をたくさん使う」
VDM(Vie de Merde)より
carotteさん、ご無沙汰しています。
サン・ジミニャーノは、ローマへの巡礼の道 Via Francigena の通り道になっています。来年か再来年に歩く予定にしています。
昔訪れた時、倉庫だと聞いていましたが、人が住んでいたんですね。
by huck (2017-12-14 13:47)
huckさん
こちらこそご無沙汰しています。バタバタしているうちにあっという間に一年が過ぎようとしています。
それはともかく、コメントありがとうございます。
Via Francigena 見てみました。これまたすごいですね。途中、アルプス越えがあったりして厳しそうですが、道路がきちんとしていれば大丈夫なんでしょうね?サン・ジミニャーノの塔は元宮殿とかナレーションで言ってました。おそらく古くなった塔を修復してもう一度住めるようにしたんじゃないでしょうか?こんな細長いところに安心して住んでるということは地震なんでないんでしょう。
by carotte (2017-12-17 00:46)