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イタリアを巡る旅5 [イタリア]

 シリーズの最後は、シチリア島へ。

 標高756メートルの山の上にある町エリーチェ(Erice)を訪ねます。

Rome_Erice.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年10月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この眺め!

 岩山の上のエリーチェからはシチリア島全土が見渡せると言っても過言ではありません。

 要塞化され、ギリシャ神話の女神アフロディーテに捧げられたと言われるこの町も、長く放置されたままになっていましたが、ご覧の通り、立派に蘇りました。

 この町に行くのに一番いい方法は、この山道を足で登ること。

 標高756メートルを登るとなるとちょっと厳しい・・・。この男性二人はエリーチェの住人の方。

 「こっちの道を通ってお城に行ってみよう」

 男性の指差す方向を見ると、頑丈そうなお城が建っています。

 「エリーチェは海と山の両方の文化がある稀有な町です」

 中世の頃にはこの小さな町に教会が100前後もあったそうです。すごいですね、教会だらけ。

 小さな路地もこの町の特徴です。この路地を犬と一緒にやってきたのはセルジオさん。この工房で働いています。

 そのお仕事は、機織り。すてきなタピスリーが出来上がりそうです。

 「機織りはエリーチェの伝統であり、我が家の伝統でもあります。この仕事が面白かったので初めは遊び半分でやっていましたが、今ではアトリエを構えて本格的にやっています」

 セルジオさん、どうやら古着を集めて織物にしているようです。そう言えば、日本でも似たようなことをやっている人がいたような・・・。

 エリーチェには歴史を感じさせるものがあちこちにあります。古い建物はかつての町の繁栄ぶりを伝えています。

 町のお宝は古い建物や彫刻だけではありません。人間の味覚を満足させてくれる甘いお菓子もあります。

 こちらはお菓子屋さんLa Pasticceria Maria Grammatico。

 美味しそうなお菓子が次々に作られています。その中の一つがこのお団子のようなお菓子。

 イタリア語ではなんというのかわかりませんが “尼さんのおっぱい” という意味のお菓子だそうです。先が尖っていて丸くて柔らかいところがその名の謂れのようです。

 材料はアーモンドの生地に砂糖、そしてレモンジャム。

 「小さい頃、私は修道院の寄宿舎で育ったんですが、夜中に壁の穴から覗いて、修道女がどうやってこのお菓子を作るのかこっそり見てたんです」とお店の主人のマリアさん。

 “尼さんのおっぱい” はこの町では人気のお菓子だそうです。

 さて、間もなく日没。この時間になると町のお年寄り3人組が、ビリヤードを他の新た後に町を散歩にやってきます。

 このベンチからの町の眺めはまた格別です。

 「ここは静かでいいですよ。犬を連れてくるんですよ。本当は若くて綺麗な女性と出会えるんじゃないかと期待してね(笑)」

 「町の人は皆知り合いで大家族みたいなもんですよ。それに大気汚染もありませんよ」

 「ここで暮らせて幸せですよ。ここでできるだけ長く生きていたいですね」

 空から見ると、確かに山と海が融合した町に見えます。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、危うくドラッグの売人と間違えられそうになった。クリスマスのプレゼントの入った小包を受け取りに行ったら、税関の犬がやってきて包の前に座った。包の中にはドラッグが入っていた???いやいや、田舎の山の中で作られた出来立ての美味しそうなソーセージが入っていたんだ

VDM(Vie de Merde)より



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