グリムとメルヘン街道2 [その他の国]
新しいカレンダーになって三日が過ぎようとしています。
昨日は近くの公園まで行って梅の様子を見てきました。二週間ほど前よりもさらに小さな芽がたくさん付いていました。
中には一輪二輪咲いているのもあって、順調に開花に向かって進んでいるようです。
さて、グリム兄弟とメルヘンシリーズの二回目は、その童話の世界を探検してみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年12月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「昔々、空から羽のような雪がふわふわ落ちてくる真冬のことでした・・・」
白雪姫の物語はこんな風に始まります。
気になるのは、白雪姫は誰かということ。モデルになった人物が実際にいたんでしょうか?
ここは白雪姫が暮らしているお家。もちろん、あの7人の小人たちも一緒です。
「継母が私を殺そうと猟師を差し向けたのです。そこで私は森に逃げ込み、小人たちの家を見つけたんです」と白雪姫。
このお話によく似た境遇のお姫様がいました。それがマルガレータ・フォン・ヴァルデックです。
マルガレータはバート・ヴィルドゥンゲンという町にあるフリードリヒシュタイン城(Schloss Friedrichstein)(オレンジ印)で暮らしていました。
話は16世紀に遡ります。マルガレータが4歳の時、実の母親が亡くなり、後妻になった継母は娘の面倒を見ようとしませんでした。現代でいえば育児放棄。
「昔の人々は貴族の一家に起きた出来事をあれこれ噂していたんです。で、皆、ちょっとずつ自分流に脚色していった。それが『白雪姫』のお話へとつながったのでしょう」とこの地方の歴史に詳しいエックハルトさん。
マルガレータは21歳の若さで亡くなります。継母に毒を盛られたとか・・・。
バート・ヴィルドゥンゲンから200キロほど北へ行ったところにローア・アム・マインの町にも似た様なお話があります。
こちらは白雪姫城とも呼ばれるローア城(Lohrer Schloss)(黄緑印)。18世紀、このお城にはマリア・ソフィア・マルガレーテ・カタリーナと言うお姫様が暮らしていました。
「彼女が6〜7歳のとき母親が亡くなり、後妻になった妃、つまり継母がこのお城を改築しました」と博物館となったお城の館長さん。
この城には、18世紀の特徴を持つ鏡があります。鏡の額縁には文字が描かれてあり、鏡の前に立つと読むことができたため “話す鏡” とも呼ばれていました。
この鏡の額縁には Amour Propre(自尊心、自惚れ)と書かれてあります。なんだか意味ありげな言葉・・・。
「当時、この地方にはヨーロッパでも数少ない鏡工場がありました。ですから継母はこの鏡を使っていたはずです」
こうなるとどちらが本物の白雪姫なのやら・・・。
先ほど登場してくれたエックハルトさんが興味深い場所へ連れて行ってくれました。
「ここは元銅山だったところです。1561年に作られました」
マルガレータが生きていた頃、ここでは100人ほどの鉱夫が働いていました。その中に背の低い人達がいました。
「このような狭い空間で働いていると人によっては背が伸びなくなってしまうんです。しかも、年を取るのが早かった」
これがあの7人の小人たちにつながるというわけか・・・。
「白雪姫の話はこの地域で始まったと確信しています。話を裏付ける証拠が全て揃ってますからね」とエックハルトさん。
なんだか説得力ありますねえ〜。
しかし、マルガレータは若くしてなくなってしまいますが、白雪姫の方は素敵な王子様に見初められ息を吹き返し、意地悪な継母はいなくなります。
「鏡は継母に 『あなたは美しい。でも白雪姫はその1000倍も美しい』と言いました」と白雪姫。
「継母は嫉妬に狂います。物語の中では、意地悪な人は得することはない、というわけです」とマリアンヌさん。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、娘が一緒に遊ぼうと言う。『私がお姫様で、ママは召使い。食事を作ったり掃除や洗濯やアイロン掛けをするの』それなら実生活そのものじゃない!」
VDM(Vie de Merde)より
明けましておめでとうございます。
今年も相変わらずよろしくお願い致します。
パレロワイヤルは、ホテルの近くのせいもあって何度も訪れました。
by ネオ・アッキー (2018-01-03 07:06)
継母の殺意の原因を考えてみると、美と若さへの嫉妬が物語のテーマですが、他の要素も考えられますよね。貴族ということは資産もあったのでしょうから、もし継母に子供が生まれたら相続の問題も生まれるわけです。もしその時代に市原悦子がいたら、「召使は見た」なんてことも(笑)
by opas10 (2018-01-03 12:13)
おめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
by 八犬伝 (2018-01-03 13:31)
ネオ・アッキーさん
明けましておめでとうございます。
こちらこそ今年もお付き合いのほど宜しくお願いします。
パレロワイヤルの近くのホテルとは良いところに宿泊されましたね。便利ですし、ロケーションも良いですね。
by carotte (2018-01-03 14:30)
opas10さん
結局、継母にとっては前妻の子供は邪魔ということになるんですよね。資産家の一族にはよくあるお話なのでして。下々の者にとっては格好の噂ネタ。面白おかしく話していたんでしょうね。
by carotte (2018-01-03 14:39)
八犬伝さん
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いします。
2018年が幸せな年になりますように!
by carotte (2018-01-03 14:40)
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します(^^)
by (。・_・。)2k (2018-01-03 23:04)
(。・_・。)2kさん
明けましておめでとうございます。
こちらこそ今年も宜しくお願いします!
by carotte (2018-01-04 00:29)